副業でいくら稼いだら……確定申告が必要なの?

2018.03.07
近年、副業を認める会社が増えてきました。社内ルールとして問題がなく、ご自身に副業する余裕があるのであれば、副業で収入が増えるのはありがたいことですよね。ただし、副業する際に気をつけないといけないのが税金面です。そこで今回は、副業により稼いだ場合の税金の扱いについて解説いたします。
■副業で稼いだら、税金が発生するの?
では、副業によってお金を稼いだ場合、税金を払う必要はあるのでしょうか?
答えは、「YES」でもあり「NO」でもあります。というのも、副業の種類や稼ぐ金額によって異なるからです。以下で詳しくみていきましょう。
日本の税制上、所得は以下の10種類に分類されます。
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事業所得  ⇒ 自営業から生ずる所得
不動産所得 ⇒ 土地や建物などの賃貸所得
利子所得  ⇒ 預金等による利子などの所得
配当所得  ⇒ 投資商品の配当などの所得
給与所得  ⇒ 給料やボーナスなどの所得
譲渡所得  ⇒ 土地や建物を売却した際の所得
一時所得  ⇒ 生命保険の一時金などの所得
山林所得  ⇒ 山林を譲渡した場合の所得
退職所得  ⇒ 退職金の所得
雑所得   ⇒ 原稿料や講演料など上記に該当しない所得
(参照:所得の種類と課税方法/国税庁)
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そして、一般的に副業というと、以下3つの所得のいずれかに該当することが多いと思われます。
Wワークで、別の企業等で働き給料を受け取る給与所得
個人が自営として行う事業所得
雑所得扱い
上記、①②の場合は、基本的に確定申告をして所得税を納めることになります。ここで、課税が必要か否かの判断に迷うのが、③の雑所得扱いの場合です。この場合、年間20万円を超える所得に関しては、確定申告をして納税することになります。言い換えると、年間20万円以下であれば納税する必要がないということですね。
最近では、ご自身のスキルを活かしてライターとして記事作成を行ったり、フリマアプリなどに出品される方もいらっしゃいますよね。そういった方は、③の雑所得とみなされるというわけです。
■雑所得にかかる税金は、どうやって計算される?
では、副業による雑所得が年間20万円を超えた場合、その雑所得にかかる税金はどのように計算されるのでしょうか?
雑所得はそれ単体で課税されるわけではなく、本業の給与所得と合算(専門用語では総合課税といいます)されて税額計算されます。日本の税制は、所得が高くなるほど税率もあがる累進課税制度を採用していますよね。そのため、本業の収入次第で支払う税額が変わってきます。
なお、最高税率となると所得の45%を納める必要があります。そして、住民税が約10%課税されますので、30万円の所得だったとしても半分以上課税されることになります。稼ぎの半分以上が課税されてしまうとなると、何のための副業なのかわからなくなってしまいそうですね……。
■その他、副業する際の注意点とは
さて、副業に関して、税務面以外で注意すべき点はあるのでしょうか?
そもそもの話にはなりますが、勤務先で副業を認めているのか?という点は確認しておく必要があります。最近では、副業OKの勤務先も増えてきておりますが、まだまだ副業NGの勤務先が多いのも事実です。そのため、認められていないにも関わらず副業している方は注意が必要です。
というのも、確定申告の結果、勤務先に副業の実態がばれる可能性があるからです。確定申告をすると、所得税だけでなく住民税にも影響が出ます。そして、副業により確定申告をすると、当然ですが副業の所得分、本業で年末調整をしたタイミングより所得があがります。住民税は前年の収入に応じて税額が決まる仕組みのため年末調整で設定した住民税と税額が異なり(上がり)、その結果、勤務先に副業の実態がばれてしまうということですね。
「ちょっとしたお小遣い稼ぎのつもりで始めた副業のせいで懲戒処分に!」なんてことになったら悲惨ですよね。そうならないためにも、副業をする場合はきちんと勤務先に許可を得ることをお忘れなく!
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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