外貨預金初心者のあなたに!外貨預金の始め方

2016.02.09 (更新日:2018.02.05)
銀行やインターネットで、「外貨預金」という言葉を目にしたことはありませんか?では、外貨預金は日本円で貯蓄するのと何が違うのでしょう。今回は、外貨預金のメリット・デメリットなど、詳しく解説したいと思います。
■外貨の資産運用について
まず外貨とは、日本円以外の外国の通貨のことです。外貨で資産運用するということは、外貨と日本の通貨(円)とを両替し、ご自身の資産の一部に外貨を保有するということです。外貨での運用というと、「外貨預金」が有名ですが、金融機関ごとにさまざまな商品が存在します。では、取引する金融機関ごとの商品を簡単に説明します。

【外貨の資産運用の種類】

・銀行で口座開設 ⇒ 外貨預金
・証券会社で口座開設 ⇒ 外貨建てMMF
・保険会社で契約手続き ⇒ 外貨建て保険

今回は、主に「外貨預金」に関してご説明します。
■外貨預金のメリットとは
外貨預金には、大きく3つのメリットがあります。

1つ目は、日本円と比較すると、外貨のほうが高い金利を期待できることです。同じ貯金をするのであれば、金利が低い銀行よりも金利が高い銀行の方に預けたほうが得ですよね。2つ目は、為替差益を期待できることです。日本円⇔外貨で両替をする際に、為替レートを利用しています。こちらを利用することで、外貨が安い時に両替をして、外貨が高い時に日本円に戻すことで利益を得ることが可能です。もちろん、逆のパターンで、高い時に外貨に両替をして、安い時に日本円に戻すと損が出てしまうこともありますのでご注意ください。為替差益については、以下で例をあげてみていきたいと思います。
たとえば、1ドル=100円のタイミングで、10,000円をドルに両替すると、100ドルの米ドルを保有することができます。これを、1ドル=110円のタイミングで日本円に戻すと11,000円となります。この差額の1,000円が「為替差益」です。1ドル=100円だったタイミングからみると、1ドル=110円のタイミングは、「円安・ドル高」の状態です。日本円の金額が多くなっているのに、「円安」というと違和感のある方もいるかしれませんが、1ドルを買うのに10円多く払う必要がある⇒日本円の価値が下がっていると考えるとわかりやすいですね。
逆に1ドル=90円のタイミングで日本円に戻すとどうなるでしょうか?
100ドルを日本円に戻すと9,000円になります。この差額1,000円が「為替差損」です。1ドル=100円からみて、1ドル=90円と言うのは、「円高・ドル安」の状態です。1ドルを買うのに10円分払う日本円が少なくて済む⇒日本円の価値が上がっているということですね。なお、実際には両替のタイミングで手数料(為替手数料)がかかります。また、外貨での保有期間には期間に応じた利息が付きます。上記は、計算を簡単にするため手数料、金利は考慮していません。
3つ目は、外貨を保有していること自体のメリットです。少子高齢化の流れで、将来的に日本の人口は減少するといわれています。将来を考えた時に、人口が減った状態で経済規模を拡大していくことは、簡単なことではありません。もし、経済力が低下してしまった場合、日本円の価値も下がってしまう(円安)恐れは否定できません。日本は、多くの食料品やエネルギーを輸入に頼っています。円安が進むと、食料品やエネルギーなどの価格が上がることが予想されます。こういった状態を考えると、将来的に日本円の価値が下がってしまうことに備えて、資産のなかに外貨を保有していること自体がメリットといえるでしょう。
■外貨預金の始め方
それでは、実際に外貨預金を始める場合、どのように始めたらいいのでしょう。米ドルであれば現地アメリカの銀行に行って、口座開設をしないといけないの?と不安に感じた方もいらっしゃるかもしれません。けれども、ご安心ください!じつは、みなさんが普段利用している日本の銀行で、外貨口座を開設することが可能です。ただし、一般口座とは違う口座となるので、窓口やネットなどで別途手続きをする必要があります。
■どの銀行で口座開設しようかな?選び方のコツは2つ
1つ目は、「為替手数料(両替手数料)」です。じつは、金融機関ごとに手数料が異なります。日本⇒外貨、外貨⇒日本円と往復それぞれ手数料がかかります。手数料は、しっかり利益を上げることを考えると馬鹿にできません。なるべく、為替手数料が安い金融機関で口座開設をしたほうが良いでしょう。
2つ目は、「取り扱い通貨」です。金融機関ごとに、取り扱いできる通貨が異なります。当然ですが、世界にはさまざまな通貨があります。アメリカ⇒アメリカドル、ヨーロッパ⇒ユーロ、英国⇒ポンド、カナダ⇒カナダドル、オーストラリア⇒オーストラリアドル、スイス⇒スイスフランなど……いわゆる先進国だけでも、多くの通貨がありますね。通貨毎に金利も異なり、また、一般的に先進国よりも新興国のほうが金利が高くなっています。特に、高金利通貨に興味がある方は、口座開設前にどの通貨を取り扱っているのかチェックしておきましょう。
■外貨預金以外の運用とは
前述の【外貨の資産運用の種類】の通り、外貨預金以外にも外貨で運用する方法があります。簡単に、それぞれのメリットと注意点をお伝えしましょう。

【証券会社で口座開設 ⇒ 外貨建てMMF】

銀行と比較すると、敷居が高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。一般的に、金利は外貨預金よりも高く、為替手数料は外貨預金より安くなっています。そのため、銀行で外貨預金をするよりも、証券会社で外貨建てMMFを購入したほうが有利かもしれません。昨年までは、為替差益に関して非課税という、大きなメリットがありましたが、現在は利息に対して20%の課税が発生します。

【保険会社で契約手続き ⇒ 外貨建て保険】

じつは一部の保険会社では、外貨の商品を販売しています。為替手数料に関しては、保険会社が一部負担してくれることが多いようです。 そのため、外貨預金よりも為替手数料が安いことも珍しくありません。外貨預金、外貨建てMMFと比較すると、一般的に金利が高く魅力的です。 保険という特性上、10年単位の長期投資が前提となっていることが、金利が高い要因かもしれません。その分、日々取引をして為替差益で稼ぐという方には、不向きな商品です。
いかがでしたでしょうか。外貨にもさまざまな商品があります。色々と比較して選ぶと良いでしょう。
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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