便利なサービスの落とし穴!?定額制サービスの注意点を学ぼう!

2019.09.09 (更新日:2019.09.09)
動画や音楽配信、スポーツジムなど、毎月定額で利用できるサービスを利用している方も多いことでしょう。最近では、飲食店や自動車、ファッションなどの幅広い分野で利用できるものが増えてきています。手頃な金額で利用できるものもあり、非常に便利な定額サービスですが、その分気をつけなければならない注意点もあります。今回は定額制サービスを利用する際の注意点について、ファイナンシャルプランナーの坂本卓也(所属:ブロードマインド株式会社)が解説いたします。
■そもそも定額制サービスとは?
毎月定額で好きな時に利用できる、何回でも利用(購入)できるサービスでいうと、音楽配信サービスや、昨今では動画配信サービスなどが挙げられます。毎月500円で好きな音楽を聴き放題、毎月1,000円で動画が見放題など、月々の料金も手頃で非常に便利ですよね。
これまでは音楽や動画などのコンテンツに対してのサービスが一般的でしたが、カーシェアリングやブランド品の定額利用、さらにはコーヒーショップや居酒屋などの飲食店にも利用が広がり、日常生活の中でさまざまなサービスで定額制サービスが利用できるようになりました。
例えば、自動車は購入費用やガソリン代、駐車場代、税金などの金銭的な負担が大きいですよね。所有するよりもカーシェアリングなどを利用することにより、必要な時のみ利用できて、好きな車に乗ることができるといった考えで利用する方も増えてきています。
また、絵本やおもちゃなどは、子どもの成長に合わせたものを購入する必要がありますよね。何を選んだら良いか悩んでしまう…そんな方のために、子どもの成長に合わせたおもちゃを定期的に送ってもらえる定額レンタルサービスなどもあります。
■定額制サービスでおさえてほしい3つのポイント
うまく利用できれば非常に便利な定額制サービスですが、金額も手頃で便利だからといって次々と登録していたら、家計にとって非常に重い負担となってしまいます。定額制サービスは、以下の3つのポイントをおさえて利用するようにしましょう。
①そのサービスが本当に必要か見直しをしよう!
定額制サービスを利用する際に最も気をつけなければならないことは、当然ですがそのサービスをちゃんと利用しているか?ということですよね。必要だと思って登録したものの、‟1~2か月で利用するのをやめてしまった“、‟退会するのを忘れてしまった”など、利用していないサービスに毎月無駄なお金を支払っているという方も少なくありません。
初回無料で利用できるサービスも多く、気軽に登録してしまいがちですが、気づかないうちに利用していないものに毎月1万円も2万円も引き落とされていた場合、その分貯金できていたのに…と後悔しか残りません。銀行口座やクレジットカードの明細をしっかりと確認し、利用していないサービスがある場合は、すぐ解約しましょう。
私はメールアドレスを誤って登録したものと、正しく登録したもので二重登録となってしまい、気づかないうちに同じサービスで毎月二重に料金を徴収された経験があります。幸いすぐに気づいて誤った登録は解除しましたが、クレジットカードの明細を見なければ気づきませんでした。銀行口座やクレジットカードの明細などは、こまめにチェックされることをおすすめいたします。
②利用頻度に対して適正な料金かをチェックしよう!
定額制サービスの最大のメリットは、月額料金を支払えば何度でもサービスを利用できることですが、毎月の利用頻度に対して月額料金が適正な金額となっていますでしょうか?
例えば、1回500円のサービスで毎月の定額料金が2,000円の場合、月に4回利用すれば元をとれますが、4回未満であれば月額で利用するよりもその都度支払った方が結果的には支払金額が安く済みます。利用料金を都度支払うよりも、定額会員として利用をした方が支払う金額が安く済むのであれば、利用する価値は十分にあります。しかし、そうでない場合は特に定額会員として利用する必要はないでしょう。
③ローンの契約になっていないか確認をしよう!
エステなどの美容系のサービスで、「毎月〇円で〇年間利用可能!」といった広告を見かけることはありませんか?Sodanの掲示板でも、以前このような相談がありました。
“エステサロンで『3年間で月1回通えて月7,600円の支払い』と言われて登録したのだが、施術が12回で終了、その後2年間は支払いのみになってしまった”
契約内容が、毎月7,600円を3年かけて支払うのに対し、1回あたり約18,000円の施術を利用できるのは12回(12カ月)のみというものだったのです。
この内容を紐解いてみると、1回18,000円の施術を12回なので計216,000円の費用総額ですが、毎月7,600円を3年間支払うと総額273,600円となります。つまり、総額216,000円のものを月7,600円で3年間支払っていくローン契約(金利約16%)となっていたということです。相談者の方は、3年間通えると思って契約したものが、1年しか利用できず、残りの2年間は残りのローンを返済するのみということでした。当然契約時の説明が不十分であったと思われますが、すでに施術が終了した後だったため、訴えるのは難しいでしょう。
サービスの費用に対して月々の支払いが極端に安い場合、利用回数と支払回数が異なるケースもよくあります。その場合、知らず知らずのうちにローン契約となっている可能性がありますので、契約時の注意事項を必ずよく読んで契約するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?実際、気軽に登録した定額サービスも、利用しないで無駄な支払いをしている方が少なくありません。放置してしまえば、その分貯められるはずのお金を捨てていることになります。無駄なサービスで出費をしていないか、家計のチェックは定期的に行うことをおすすめいたします。
ブロードマインド株式会社
執筆者:坂本 卓也
新婚世帯や子育て世帯へ向けたマネーセミナー講師として活動。社会保障や金融商品、ニュースでよく聞く言葉など、皆さまの疑問を解決し、生活に役立てていただけるような情報を発信します。

■保有資格
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン

■実績
マネーセミナー:年間50回以上開催