初めての外貨預金!通貨選びの際は為替の変動幅に注目を!

2019.03.06 (更新日:2019.03.06)
前回の「外貨預金を始めるなら、金利が高い国の通貨を選んだほうが良いの?」では、外貨預金における通貨選びのポイントとして、金利の高さだけでなく為替手数料も加味することをおすすめいたしました。そして今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が、為替の変動幅に焦点を当てた通貨選びのポイントをお伝えいたします。
■為替の変動幅の割合をどう考えると良いの?
外貨預金における一番のメリットといえば、「金利の高さ」が挙げられます。実際に、某ネット銀行の2月初旬時点での金利は以下の通りです。
通貨金利(%)
アメリカ(米)ドル1.6%
ユーロ0.001%
イギリス(英)ポンド0.25%
カナダドル0.5%
オーストラリア(豪)ドル1.2%
ニュージーランド(NZ)ドル1.0%
南アフリカランド4.85%
金利だけでみると南アフリカランドが魅力的であるように感じますね。では、為替という観点からみるとどうでしょうか?
下表は、過去10年の各通貨の最高値・最安値および基準レートとの差をまとめたものです。
各通貨とも、過去10年の間に大きく値動きしていることがわかります。ただし、一見すると同じくらいの値動きに見えても、通貨ごとに変動幅の割合は異なります。では、それぞれの変動幅の割合を確認してみましょう。
ここで、最高値との振れ幅が大きい通貨を選んだほうがお得なのでは?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?たしかに株式投資であれば、どの企業も株価を上げるための活動を行っているのが一般的ですので、「安く買って・高く売る」ために最高値との振れ幅が大きい通貨を選んだほうが良いように思えます。しかし為替の場合は、必ずしも各国が通貨の価値を上げること(通貨高)を目指しているとは限りません。そのため、将来的には「通貨の価値が上がる」という前提で考えるのはリスクであるといえます。
さて、上記を踏まえて、為替の変動幅の割合をどう考えると良いのかをみていきましょう。過去10年において、最高値との変動幅の割合が一番大きいのは南アフリカランドです。最高値との変動幅の割合が大きい=割安であると単純に考えてはいけません。むしろ、通貨の価値が下がってきている(南アフリカランド安)傾向にあるといえるかもしれません。
一方、最安値との変動幅の割合が一番大きいのはニュージーランドドルとなりました。こちらも、単純に現状の為替水準が割高と考えるのではなく、通貨の価値が上がってきている(ニュージーランドドル高)傾向にあると考えることもできます。
■為替は外的要因に影響を受けることもお忘れなく!
さて、過去10年という期間でみると前述の通りですが、期間を変えて確認するとまた違った景色がみえてきます。というのも、為替は外的要因に大きく影響を受けるためです。過去10年とすると、リーマンショックやギリシャ危機の影響を大きく受けているため、ある程度経済危機の影響が落ち着いた2014年以降でみてみましょう。
各通貨とも、より変動幅の割合が小さくなっていることがわかりますね。ただし、南アフリカランドは少し傾向が違うようです。過去10年と比較すると、最安値は変わりありませんが、最高値との振れ幅が99.4%→31.5%と半分以下になっています。より通貨安が進んでいる傾向にあるといえるのではないでしょうか?一方、代表的な外貨預金であるドルなどは、最高値・最安値とのバランスを考えると、大きな経済危機がなければ比較的為替の変動幅は小さいのかもしれません。このことから、外貨預金をするにあたって、単純に金利の高さだけで新興国通貨を選ぶのはリスクが大きいといえるかもしれませんね。
とはいえ、株式投資と比較してリスクもリターンも小さい外貨預金は、資産運用初心者にとって始めやすい投資手段の1つであるといえます。これから外貨預金を始めてみたいけど、どの通貨にすれば良いかわからないという方は、私たちファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか?通貨選びから運用方法に至るまで、一人ひとりに合わせて最適なアドバイスをさせていただきます。
◎外貨預金についてのご相談はこちらから(無料)
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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