【株式投資初心者向け】今の株価がベストであるかを判断するための3つの指標

2019.02.25 (更新日:2019.02.25)
初めて株式投資をする際には、投資先の企業を選ぶうえで、自分が検討している企業の株価は適正なのかが気になりますよね。株式投資の基本は「安く買って、高く売る」ことなので、現在の株価が適正なのかを知ることはとても重要です。今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が、企業の株価が適正であるかを判断するための3つの投資指標について解説いたします。
■投資指標その1:株価収益率(PER)
まずは、株価収益率(PER)についてです。冒頭で株式投資の基本は「安く買って、高く売ること」とお伝えした通り、株式投資においては株価が割安なタイミングで購入することが重要となりますが、株価収益率(PER)は株価の割安度を利益ベースで測るための指標になります。株価収益率(PER)は、以下の数式で算出することができます。
株価は日々変動していますので、同じ企業(銘柄)であっても株価収益率(PER)の値は日々変動することになります。なお、単位は「倍」で表します。たとえば、株価が500円、1株当たりの利益(EPS)が20円の場合は500÷20=25でなので、株価収益率(PER)は25倍になるということです。
さて、株価収益率(PER)の値は大きいほうが良いのでしょうか?小さいほうが良いのでしょうか?
1株当たりの利益(EPS)自体は、「当期純利益」÷「発行済み株式数」で算出します。そのため、値が大きいほど1株当たりの利益が大きく、価値があるといえます。一方、株価収益率(PER)は「株価」÷「1株当たりの利益(EPS)」ですので、1株当たりの利益(EPS)が大きいほど株価収益率(PER)の値は小さくなりますよね。つまり、株価収益率(PER)の値は小さいほど株価が割安であるということを意味します。株を購入する際は、株価収益率(PER)の値を確認するようにしましょうね。
ただし、株価収益率(PER)は業種や業界などで目安となる値が異なります。そのため、業種をまたいで企業(銘柄)を比較する場合は、単純に株価収益率(PER)だけで割安かを判断しないようご注意ください。
■投資指標その2:株価純資産倍率(PBR)
次に、利益ベースではなく、企業(銘柄)の資産価値で割安度を測るための指標についてです。この指標を株価純資産倍率(PBR)といい、以下の数式で算出することができます。
こちらも、株価収益率(PER)と同様に単位は「倍」で表し、値が小さいほど株価が割安であることを意味します。たとえば、株価が500円、BPSが500円の場合は500÷500=1で、株価純資産倍率(PBR)は1倍になるということです。なお、株価純資産倍率(PBR)は1倍が一つの目安といわれています。どういうことかというと、1株当たりの純資産(BPS)は会社の全資産を売却した際に株主の手元に残る1株あたりの資産を表しますが、PBRが1倍を下回っているということは、企業が解散した場合に手元に残るお金よりも株価が低いということです。つまり、株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回っているということは割安な状態であるといえるでしょう。
もちろん、株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回っていれば必ず割安になるとは限りません。たとえば、毎年赤字が続いているような業績の悪い企業などは、先々において企業の純資産が減っていく可能性があります。こういった企業(銘柄)の株価はさらに下がっていくことが予想されますので、現在の株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回っていても割安な状態とはいえませんよね。株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回っている=割安と判断できる企業(銘柄)は、「業績が良い」ということが大前提になっていることを忘れないようにしましょう。
■投資指標その3:配当利回り
最後に、短期的な売買益よりも長期投資を重視している方にとって大事な「配当利回り」についてです。「株式投資を始めたらどんなメリットがあるの?」でもお伝えした通り、株式投資のメリットの1つといえば「配当」です。同じ株価の企業があったとしたら、配当の額が多い企業(銘柄)を選択したほうが当然お得ですよね。そこで、購入した株に対して、1年間でどれくらい配当としてリターンがあるのかを確認するための指標を「配当利回り」といいます。単位は「%」で表し、数式は以下の通りです。
 
たとえば、株価が100円、配当が1株当たり1円だった場合は1÷100×100=1で、配当利回りは1%になるということです。当然、配当利回りは高いほうがよりお得といえます。
また、配当利回りは株価にも影響を与えます。配当利回りが高い企業(銘柄)と配当利回りが低い企業、どちらのほうが人気が高いでしょうか・・・?株価というのは、需要(人気)が高いほど上がっていきますので、配当利回りが高い企業(銘柄)のほうが株価上昇を期待できるというわけです。
いかがでしたでしょうか?今回は、株式投資の際に確認すべき「株価収益率(PER)」「株価純資産倍率(PBR)」「配当利回り」の3つの指標をご紹介いたしました。実際に、私個人も株式投資をする際の銘柄選定時にはこれらの指標を活用しています。株式の割安度も配当の多い・少ないも投資判断には重要な要素ですので、株式投資を検討されている方はぜひ活用してみてくださいね。
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ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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