株式投資を始めたらどんなメリットがあるの?

2019.02.15 (更新日:2019.02.15)
「これから投資を始めてみたい!」とお考えの方にとって、株式投資は選択肢の一つになるでしょう。その一方で、株式投資に対して少し怖いイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が、株式投資のメリットについて解説いたします。
■株式投資ってどんなもの?
【そもそも株式投資とは?】
株式投資とは企業が発行した株を売買・保有することで、ご自身の資産を増やしたり、何らかの利益を得ることをいいます。株式投資を始めるには、まず証券会社にて証券口座を開設する必要があります。その後、気になる企業の株を購入するところからスタートです。そして、詳しくは後述しますが、株価の動きに合わせて売買することで資産を増やしたり、あるいは株を保有することで配当や優待といった利益を得るというわけです。
【投資する先は?】
どの企業の株でも購入できるわけではなく、数ある株式会社のうち私たちが購入することのできる株は、一般に公開されている株=証券取引所に上場している企業の株になります。つまり、株式投資における投資先は上場企業に限るというわけですね。
さて、日本には東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の5つの証券取引所が存在します。このうち、一番大きい証券取引所が東京証券取引所(通称:東証)です。また、2019年1月時点の日本における上場企業社数は約3,700社となっております。上場企業と聞くと大企業を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、中小企業やベンチャー企業も含まれております。
【株式投資を行うことの意味とは?】
ここで少し視点を変えて、企業の立場で考えてみたいと思います。企業が永続的に活動していくためには、現状維持ではなく成長を続ける必要があり、その過程においては「お金」が必要不可欠となります。そこで、企業は「信用度や知名度の向上」を図り、「資金調達手段の拡大」のために上場するというわけです。そして、そのお金をもとに従業員を増やしたり、設備投資を行なったりすることで、企業のさらなる成長につなげて利益を上げていくというわけですね。
では、上記を踏まえて、株式投資を行うことの意味を考えてみたいと思います。投資先の企業の成長(利益の増加)は、株価にも反映されることになります。その結果、その企業の株を保有している皆さんの資産も増えることになります。もちろん、実際の株価は政治や経済情勢、投資家のさまざまな思惑が絡んで形成されているので、単純に企業の利益推移と連動するわけではありません。しかし、成長している企業の株価が上がりやすいのは事実ですので、「投資先の企業の成長によって、自身の資産を増やしていく」ことこそが株式投資を行うことの意味といえるでしょう。当該企業の従業員はさらなる企業の成長のために日々働いているわけですので、その頑張りに乗っかる株式投資はある種合理的な投資手段といえるのではないでしょうか。
■株式投資の3つのメリット
さて、そんな株式投資ですが以下3つのメリットがあります。
1.売買益
2.配当
3.株主優待
以下でそれぞれ確認していきましょう。
【1.売買益】
まずは、株式投資の基本ともいえる「売買益」についてです。株価は日々動いております。この日々の動きを利用して株価が安い時に買って高い時に売ると、その差額分だけご自身の資産を増やすことができます。この差額分のことを「売買益」といいます。
ただし、この売買益がそのまま手取りになるわけではありません。売買益に対して、20%(所得税15%、住民税5%)の税金を支払う必要があります。また、平成25年~平成49年までは、所得税に対して別途2.1%の復興特別税も必要となります。結果、平成49年までは20.315%(所得税:15%+住民税:5%+復興特別税:15%×2.1%)の税金を支払うことになります。たとえば、10万円で買った株式を30万円で売却したとすると、売買益の20万円に対して20万円×20.315%=40,630円の税金を支払う必要があるということです。
※便宜上、証券会社に支払う手数料などは考えないものとします。
なお、当然ですが、株を買った時よりも安く売った場合はその差額分だけ損することになります。売却すれば必ず利益が出るというわけではありませんので、売買のタイミングには注意が必要です。
【2.配当】
次に、「配当」です。企業は、株主に対して利益の一部を配当として支払ってくれます。2019年1月時点における東証一部上場企業の平均利回りは、1.9%~2%程度です。もちろん、企業ごとに配当の金額は異なります。これは、企業ごとに決算状況が異なることからもおわかりいただけると思います。とはいえ、現在の普通預金金利が0.001%程度であることを考えると、2%に近い配当利回りは魅力ですよね。また、配当の頻度に関しては年に1、2回支払ってくれる企業が多いかと思いますが、利回りと同様に、配当の頻度や時期も企業によって異なります。
なお、預金において少しでも金利の高い金融機関が選ばれるのと同様に、株式投資においても配当の多い企業は人気が高くなる傾向にあります。結果的に、配当額の多い・少ないは株価にも影響を与えることになります。とはいえ、もちろん企業の業績の変化によって配当額も増減するため、現在配当の利回りが良い企業がこの先もずっと同じ水準を維持してくれるとは限りませんし、無配になる(配当が0円になる)こともあるということをお忘れなく。ちなみに私個人としては、長期的に保有する株式に関しては配当の利回りを最重視しています。
さて、この配当に関して、税金は発生するのでしょうか?
残念ながら、売買益と同様に税金が発生します。現在では、復興特別税を含めて、配当額に対して20.315%の税金を支払う必要があります。
 耳より情報!!
売買益にも配当にも税金がかかることを考えると、株式投資を行う際はNISAを検討することをおすすめいたします。NISAであれば、売買益や配当にかかる税金を一定期間非課税とすることができます。詳しくは以下のコラムをご覧ください。
【3.株主優待】
最後に、「株主優待」です。株主優待とは、株主に対して感謝の気持ちとして送るもので、株主優待の内容は企業ごとに異なります。たとえば、個人向けのサービス業を営む企業であれば自社サービスの利用券や割引券、メーカーであれば自社商品といったイメージですね。また、B to Bの企業などでは、個人投資家に送る製品などがないため金券やお米などを選ぶこともあります。
なお、株主優待に関しては、必ずしもすべての企業が採用しているわけではありません。少しでも株式投資を楽しみたい!という方は、株主優待の内容にも注目してみると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?株式投資を正しく理解し、「株式投資は怖いもの」というイメージを払拭できると良いですね。
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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