先行き不安な時代の今!資産運用の重要性を考えよう!

2018.11.23 (更新日:2018.12.19)
「貯蓄から投資へ」というスローガンが経済政策として叫ばれ、日本国民へ投資を促す制度として少額投資非課税制度(NISA)や確定拠出年金(iDeCo)などが始まり、浸透しつつあります。先行き不安な時代だからこそ、今や投資の必要性を感じている人も少なくないのではないでしょうか?今回はファイナンシャルプランナーの坂本卓也(所属:ブロードマインド株式会社)が、なぜ今こそ資産運用が必要であるのか?その理由を解説いたします。
■なぜ資産運用をすることが重要なの?
1.少子高齢化による社会保障への不安
戦前の日本社会では、3世代同居が当たり前で、両親の老後を子どもが支えていましたが、経済成長の中で親と別居する核家族化が進み、家族間で高齢者を扶養するのではなく社会全体で高齢者を支えるために「公的年金制度」が整備されました。国民皆年金制度の発足した1960年代は、20~60歳までの現役世代10人で1人の高齢者を支えていた時代でした。年金制度は世代間扶養のシステム(賦課方式)ですので、発足当時は多くの現役世代で少ない高齢者を支えることができていました。
しかし、少子高齢化が進み、現在は65歳以上の高齢者人口が25%を超える「超高齢社会」として、現役世代約2人で1人の高齢者を支える時代となりました。そのため、現役世代だけでは負担しきれず、現在のように年金給付の半分を税金で賄ったり、消費税などの増税分も年金などの社会保障費に充てられるようになりました。さらに、厚生労働省の「今後の高齢者人口の見通し」によると、2025年には65歳以上の高齢者が30%を超え、2055年には40%近くになると想定されています。
以上のことから、今後の社会保障(年金・医療費)の給付対象者の拡大を踏まえ、国としては給付金額の削減や受給開始年齢を遅らせることを視野に入れながら、高齢者の就労促進(一億層活躍社会)や、少額投資非課税制度(NISA)や確定拠出年金(iDeCo)など、個人の資産運用の優遇制度を拡充しているというわけです。つまり、私たちが老後を迎える頃には現在よりも社会保障が手薄くなっていることが予想されますので、その分資産運用でお金を殖やすなどの自助努力が必要なのです。
2.低金利により銀行に預けていても意味がない
退職後の老後生活の主な収入源といえば、公的年金+企業年金(企業年金制度のある方のみ)ですが、当然それだけで老後生活を賄えるわけではなく、退職時に受け取れる退職金や現役時代の積み立てで不足分を補てんする必要があります。
高度経済成長期からバブル崩壊直後までは、定期預金に預ければ退職金が数十年で2倍になったり、年金保険で積立総額の2~3倍になっていたりするような、確実な運用をすることができていました。しかし、近年の国債金利の低下により、定期預金や年金保険などの運用ではほとんど金利がつかない状況となっています。実際に、普通預金金利が0.001%である現在において、たとえ100万円を10年間銀行に預けたとしても、利息として得られるのはたったの100円程度に過ぎません。このような運用難の時代だからこそ、株式や債券などの金融商品を利用して、自分年金を形成する必要があるのです。
3.物価上昇による資産価値の減少リスク
経済成長している国の物価は年々上昇していくもので、日銀は年2%の物価上昇を目指しています。実際のところ目標には達していないものの、2018年度の消費者物価指数(CPI)が1.0%程度上昇していることからもわかる通り、微増ではありますが1年前と比べて物価は上昇しています。
さて、モノの値段が上がるとどうなるかというと、相対的に手持ちのお金の価値が下がります。わかりやすくするために、自動車購入を例に考えてみたいと思います。300万円の車を購入するために、毎月25,000円ずつ銀行で積立預金をするとしましょう。車の値段が変わらなかった場合、25,000円×12ヵ月×10年=300万円で、10年後にその車を買うことができますよね。では、毎年1%ずつ車の値段が上昇するとどうでしょうか?現在は300万円の車が10年後には331.4万円となるため、10年後ではお金が足りずに購入することができなくなってしまうのです。これを「インフレ」といいます。
当然、同じモノの値段が毎年上がっているという実感はあまりないかと思いますが、総務省統計局による消費者物価指数(CPI)の2015年から2017年の物価の推移を比べてみると、たった2年でも穀類は103.2%、魚介類は107%も値段が上がっており、モノによっては高くなったなぁと実感することも少なくないのではないでしょうか?
このようにモノの物価は年々上昇していくのに対して、銀行預金の金利は0.001%とほとんど利息がつかないため、結果的に手持ちの資産価値が減ってしまうことになります。仮に、銀行に1,000万円の貯金がある方でも、毎年2%のインフレが続くと、30年後のお金の価値は552万円と半分ほどになってしまいます。こうした、物価上昇による資産価値の減少リスクも考えなければなりません。
■資産運用のポイントは「分散投資」と「長期運用」!
資産運用を始めるうえで重要なことは多々ありますが、特に初心者が抑えておきたい点が2つあります。それは、「分散投資」と「長期運用」です。
1.分散投資
投資の格言に、「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。これは、複数の卵をひとつのカゴに入れておくと、そのカゴを落としてしまった場合に中の卵がすべて割れてしまうため、複数のカゴに分けておくことで、ひとつを落としてしまっても別の卵は守れるようにしておきましょうというリスク分散の重要性の例えとなります。
これを資産運用に置き換えて考えてみましょう。全部の資産をひとつの株式や債券だけに入れてしまうと、その商品の価値が大きく下がってしまった時に資産が大きく減少してしまうため、資産運用を行う際はひとつの金融商品に偏らせず、株式・債券、国内・海外と、複数に分けてリスクを分散するようにしましょう。
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2.長期運用
資産運用を行ううえでは、「長期運用」も大切になります。株式や債券は、景気によって調子の良い時・悪い時があります。たとえば、2008年のリーマンショック時には世界中の株式が急落してしまいましたが、5年後の2013年には回復しています。そのため、2006年に投資を始めた方で、リーマンショックで耐え切れずに引き出してしまった方は損をしてしまいましたが、そのまま我慢して持ち続けた方はしっかりとプラスになりました。このように、短期間での変動に左右されず、20年後、30年後に向けてしっかりと長く持ち続けることにより資産の減少リスクを抑えることができるのです。
また、金利には複利効果があるため、元金だけでなく利息にも金利がつきます。そのため、雪だるまのように金利が金利を生み、資産を大きくしてくれます。
以上のことから、長期運用で資産の減少リスクを抑えつつ、複利効果を最大限に享受するようにしましょう。
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いかがでしたでしょうか?先行き不安な今こそ、資産運用でリスクに備えることの重要性をおわかりいただけましたでしょうか。資産運用で大切なことは、現役時代からコツコツと続け、経験を積みながら慣れていくこと、そして目標金額に対して無理のないように金融商品を選定することです。資産運用を始めたいけれど何から始めれば良いのかわからない!という方は、ぜひSodan[ソダン]の対面相談で基礎から学んでみませんか?
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ブロードマインド株式会社
執筆者:坂本 卓也
新婚世帯や子育て世帯へ向けたマネーセミナー講師として活動。社会保障や金融商品、ニュースでよく聞く言葉など、皆さまの疑問を解決し、生活に役立てていただけるような情報を発信します。

■保有資格
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン

■実績
マネーセミナー:年間50回以上開催
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