FPは毎月いくら貯金している?今すぐ実践できる貯蓄方法とは?

2018.11.21
「お金を貯めたいけれど、ついつい無駄な買い物をしてしまう」「貯金や節約以外に効率的なお金の貯め方はないの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は、Sodan[ソダン]を運営しているファイナンシャルプランナー(以下、FP)の平原直樹さんが実践する、「お金の貯め方」についてお話を伺いました。今すぐ真似できる貯蓄方法が満載なので、ぜひ参考にしてください。
■FP平原は給料(手取り)の2割を貯蓄に回すことを徹底!
――平原さんは毎月どのくらい貯金していますか?
手取りの給料の2割を貯めるようにしています。一般的に、年齢が上がるにつれて年収は高くなっていくので、歳をとるにつれて貯金に回せる金額は増えていくことになります。また、メインで使用している口座に貯めていくのではなく、貯蓄用に自動で天引きされるように設定しています。そうすることで、何も考えなくても勝手にお金が貯まっていきますし、残りの金額で家計をやりくりする習慣ができるのでお金の管理が楽になるのです。東京で一人暮らしをしている方などは、家賃が高くて毎月2割も貯蓄に回せないと思われるでしょう。ただ、手取りとは年収のことを指しています。毎月貯金するのは難しくても、ボーナスを活用すれば2割分の金額を貯蓄できるのではないでしょうか。
■FP平原は「積み立て投資」でお金を増やす
――どのような方法で貯金しているのですか?
単純に銀行にお金を貯めるのではなく、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAなど、積み立て型の投資に回しています。iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことで、60歳まで毎月のお金を積み立てて、投資信託や定期預金、保険などの金融商品を運用し、60歳になったら資産を受け取るというもの。毎月5,000円から始められ、公務員であれば月額12,000円まで、企業年金のある会社員であれば月額12,000円か20,000円まで、企業年金のない会社員であれば月額23,000円まで、自営業であれば月額68,000円まで投資することができます。
金融庁も力を入れているつみたてNISAは、毎月数万円を投資信託に投資し、長期間運用してお金を増やしていくものです。年間40万円までとなっており、毎月の上限は33,333円。なかには100円から積み立てることのできる証券会社も存在しますので、手軽にチャレンジできる投資だと思います。FPとしてお客様にアドバイスする際は、手取りの給料の2割のうち、半分をこのような積み立て投資に回しましょうと言っています。
――確かに負担は少ないですが、損してしまうなどリスクはないのでしょうか?
リスクがゼロとは言えませんが、金融商品を長期間保有することで投資のリターンが安定するので、リスクを被る可能性はかなり低いです。年間40万円を単純に貯金すると利息はほとんどつきませんが、たとえば5%の金融商品に投資することで年間約49万円になります。これを30年間続けると、1,200万円が約3,300万円にもなるのです。資産運用はお金持ちがするものと思われがちですが、お金に余裕がない方こそやるべきなんですよ。
その他のメリットとしては、iDeCo(イデコ)もつみたてNISAも、資産運用で得た利益に税金がかかりません。通常の投資では、利益に対して所得税と住民税、復興特別所得税をあわせた20.315%の税金がかかるのですが、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAですとゼロになります。つまり、10万円の利益を得た場合、普通の投資信託だと約8万円しか受け取れないところが、10万円丸々受け取れるようになるのです。また、iDeCo(イデコ)の場合は掛け金が所得控除されるので、節税対策にもなります。運用成績に関わらず源泉徴収や確定申告で毎年お金が戻ってくるので、お得感もありますよ。
――食費や家賃など、支出面で気を付けていることはありますか?
毎月、手取り給料の2割を貯蓄に回しているので、正直残ったお金はどのように使っても良いと考えています。食にこだわりたい方や家にこだわりたい方、趣味にこだわりたい方、価値観は色々ですよね。食にこだわりたい方は食費を増やして家賃などを節約すれば良いですし、家にこだわりたい方は家賃にお金をかけて他を節約すれば良いだけのことです。たまに、家計簿をつけることが目的になってしまって、「旦那の散髪代は経費か小遣いか」といったことにすごく悩まれる方がいるのですが、出ていくお金は同じなので赤字にさえならなければOK、と割り切っても問題ありませんよ。
――なるほど。平原さんはどうやってお金を管理しているのですか?節約のための具体的な方法もあれば教えていただきたいです。
クレジットカードの利用明細を活用していますね。Webの利用明細であれば、どこで何にどのくらいお金を使ったかを毎日チェックすることができます。これさえあれば家計簿をつけなくても支出を把握できるので、できるだけ現金払いはせずにクレジットカードで支払うようにしています。妻も家族カードを使っていて、お互いの支出を把握できる状態にすることで使いすぎを防いでいます。
節約のための具体的な方法として、一番手っ取り早く節約できるのが「食費」です。たとえば、仕事の日はカフェで500円のコーヒーを買って飲んでいるとしましょう。その場合、20日で1万円の支出になります。この楽しみを一度になくしてしまうのはストレスが大きいと思うので、徐々に支出を減らすよう工夫しましょう。仮に、2日に1回にした場合は5,000円の節約になりますし、100円のコンビニコーヒーに置き換えた場合は8,000円の節約になります。最近では、オフィスにお弁当や水筒を持っていく方が増えていますよね。あれも立派な節約につながり、お金を貯めるためには非常に有効です。
また、近年色々な家計簿アプリが提供されていますが、このようなアプリはお金の管理にすごく使えると思いますよ。通常の家計簿だと基本的に支出しか管理できませんが、家計簿アプリなら収入や貯金額まで連携させられるので、より詳細にお金を管理できるようになるのではないでしょうか。
■お金を貯めるコツは「貯蓄に回すお金を最初に引いておく」
――共働きで財布の管理は別々という夫婦が増えていますが、そのような家庭ではどのようにお金を貯めていくべきでしょうか?
実は、共働き夫婦は世帯収入が高いので、お金に対する危機感が低いご家庭が多いのです。その上、「自分は家賃をこれだけ負担しているのだから、妻が貯金してくれているだろう」「私は食費を全額払っているので、夫が貯金しているはずだ」と、お互いに相手が貯金してくれていると思っているケースも多いですね。
財布が別々だと、お互いの貯金額を言いづらいという場合もあるかと思いますので、お互いが手取りの2割を自動的に貯蓄に回すようにすることで、あまり意識せずともお金を貯めることができます。たとえば、貯金好きの妻と散財しがちな旦那という夫婦だとお金の管理が難しくないですか、という質問をよく受けるのですが、その場合でも手取りの2割を必ず貯蓄に回しておけば大丈夫でしょう。最低限必要な貯蓄は自動的に貯まっているので、残りのお金は好きなように使えば問題ありません。奥さまが貯金好きなのでしたら、自分の収入の範囲内で2割以外にも貯金することで、不安が少なくなると思います。旦那さまは赤字にならないよう注意するだけですね(笑)。
――お金を貯められるようにするためのコツは何でしょうか?
貯蓄に回すお金を最初に引いておくことです。貯金用の口座に自動で引き落としたり、積み立て投資に自動で回したりすることで、確実にお金は貯まっていきます。これは私自身が心がけて実践していることですし、お客さまにアドバイスする際も必ず伝えるようにしていることです。
あとは、できるだけ換金しづらい形で貯蓄したほうがお金は貯まります。貯金用の口座ならATMに行けばすぐに引き落とせてしまいますが、つみたてNISAだと換金するためには解約などの手続きを踏まなければいけないので、気軽に手を付けられないでしょう。iDeCo(イデコ)の場合は、60歳になるまで換金することはできません。換金にかかる手間が増えるほど、ついつい貯蓄に手を出してしまうということを防ぎやすいので、お金を貯める上では非常に重要な視点ですね。
――やはりお金のプロのお話を聞くと、貯蓄に対する具体的なイメージがわいてきますね。
漠然とお金を貯めたいと思っていても、具体的にどのくらいのお金をいつまでにどうやって貯めなければいけないのかは分からず、結局のところ特に何もしていないという方は多いのではないでしょうか。そのような場合は、ぜひ私たちファイナンシャルプランナー(FP)に相談してください。一つのやり方を押し付けるのではなくて、相談者さまの価値観やライフスタイルを尊重してアドバイスするよう心がけています。お金に関する悩みや不安を解消し、やるべきことを明確にして、安心して人生を歩んでいただけるようお手伝いできればと思っています。
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