銀行預金、貯蓄型保険で安全にお金を貯める方法をFPに聞いてみた!

2018.04.07
「お金を賢く安全に貯める方法を知りたい!」という声をよく耳にします。そこで、ブロードマインド(株)に所属するファイナンシャルプランナー(以下、FP)の平原直樹さんに、新婚ライター&浪費家の萩原が直撃取材。「投資以外にお金が増える方法はあるの?」「お金を賢く貯めるには?」と疑問に思われている方は必見です。
■「銀行預金」は貯蓄ビギナーの第一歩
萩原:銀行預金は一番ベーシックなお金の管理方法だと思いますが、メリットは何でしょうか?
平原:いつでもすぐにお金を引き出せることです。お金の流動性が高いので、急にまとまったお金が必要になった時にすぐに用意できます。財形や保険などは、引き出す際に手続きが必要で、すぐに用意できないケースも多いので、ある程度は銀行預金しておくべきです。
萩原:目安としてはどれくらい貯めておくといいでしょうか?
平原:生活費3ヵ月分は銀行預金に回して、いつでも引き出せるようにしておくと安心です。収入をできる限り資産運用に回したいという方もいますが、まずは生活費3ヵ月分の銀行預金を貯めてからがいいですね。
萩原:最初は銀行預金からスタートするといいんですね。反対に、銀行預金のデメリットはありますか?
平原:強いて言えば、お金を増やせないことでしょうか。現在、金利は0.001%なので100万円預けても年に10円しか利息が発生しません。貯めることはできますが、増やすことはできない。そこがデメリットですね。
■手取り年収の10%は貯蓄型保険に?学資保険の注意点
萩原:保険でお金を貯める貯蓄型保険は、保障と貯蓄の両方に備えられ、元本保証型でリスクが低い点が人気ですよね。貯蓄型保険にはどれくらいの資金を充てればいいんでしょうか?
平原:貯蓄型保険をメインで貯蓄するのであれば、手取り年収の10%を目安にするといいかと思います。手取り年収が300万円なら年間30万円ですね。保険というと安く済ませたがる方が多いのですが、貯蓄型の場合で考えると、保険料を安くするとその分、貯まらないということになります。ちゃんとお金を貯めたいんだったら、ある程度のお金を用意しなければならない。「お金を貯めたいけど保険料を安くしたい」というのは矛盾していて、貯蓄型保険を選ぶのであれば保険料の高い安いではなく「どれだけお金を貯めたいか」でプランを決めるべきです。
萩原:仰るとおりですね。貯蓄型保険はお金を増やせるのでしょうか?
平原:今は低金利なのであまり増えません。着実にお金を貯める手段として捉えた方がいいと思います。
萩原:すぐに下ろせないですし、途中解約すると元本割れするリスクもありますもんね。貯蓄型保険で人気なのは、やはり学資保険でしょうか。
平原:お子さんのいる家庭だと、ほとんどの方が学資保険に加入していますね。保険なので、万一親が死亡してしまった場合はそれ以降の保険料が免除されるうえに、満期分の金額を受け取れます。教育資金の貯蓄と同時に、万一のことが起きた際のリスクに備えられるのが貯蓄型保険のメリットですね。あと、自分で金額設定できて取り入れやすいこと、確定申告・年末調整時に生命保険料控除が受けられ、節税できるのもポイントです。
萩原:私も将来子どもが欲しいので、とても気になります!どれくらいの金額を目安にすればいいでしょうか?
平原:大学の教育費に充てるケースが多いのですが、その場合は200万円程度を目安にするのがおすすめです。ただ、都内なのか地方なのか、公立なのか私立なのかで教育費は大きく変わるので、事前にどれくらいの金額が必要になるか下調べしてから加入した方がいいですね。
萩原:事前に教育プランを練っておく必要がありますね。加入時期はいつ頃がいいのでしょうか?
平原:子どもが生まれたら、早めに加入した方がいいです。毎月1万円だとして、0歳から大学に入学する18歳までの18年間に貯められる金額は、216万円(18年×12ヵ月×1万円)。1年後ろ倒しになるだけで12万円(12ヵ月×1万円)マイナスになりますから、無理なく貯めたい人ほど早く始めるべきです。
萩原:加入する時に気を付けるべきポイントはありますか?
平原:比較検討することです。学資保険はプランによって受け取る保険金と払う保険料の差額が異なり、種類によっては受け取る金額が支払った金額を下回るケースもあります。これでは結果的に損してしまって「銀行預金していた方が良かった」となってしまうので要注意ですね。
萩原:個人年金保険はどうでしょうか?老後も心配で…。
平原:個人年金保険には特に保険機能がついていないものの、低金利の場合は銀行預金より最終的な受け取り金額を増やせる可能性があります。年末調整・確定申告時に、生命保険料控除とは別枠で個人年金保険料控除の特典を受けられるのもメリットですね。また、貯蓄型保険の中にも外貨建て保険や変額保険といった資産運用に近い商品もあるので、いろいろ比べてみると良いでしょう。
■貯金が苦手なら「財形貯蓄」がベスト
萩原:給料やボーナスから天引きでお金を貯められる財形貯蓄も、お金を貯める手段のひとつですよね。
平原:はい、給与が振り込まれたタイミングで会社が別の口座に移してくれるので、絶対にお金を貯められる点がメリットですね。お金はほぼ増えませんが、会社によってお金を引き出す際は人事部のハンコが必要だとか、お金を受け取るのが1ヵ月後になっちゃうとか、手間と時間がかかってお金を下ろしにくい点も、気楽に下ろしてしまう危険が減り、貯めやすいポイントです。
萩原:浪費家など貯金が苦手な人に向いていますね。私もすぐにお金を使ってしまうタイプなのでとても魅力的です!年金財形や住宅財形はどうでしょうか?
平原:両者のメリットは利息が非課税なことですが、現在は低金利なのでほとんど利息がつかず、非課税の意味もあまりありません。そのため、現在は年金財形や住宅財形をおすすめしていないですね。また、目的外利用でも下ろすこと自体は可能ですが、ペナルティとして非課税だった利息が徴収されることになります。
■貯蓄体質になるために…5つのお金を貯める技
萩原:基本的な貯蓄方法として、「銀行預金」「貯蓄型保険」「財形貯蓄」の3つについて教えていただきました。ほかにもお金を貯めるための技・コツはありますか?
【お金を貯める技①】貯蓄専用の銀行口座を作る
平原:銀行口座は増やしすぎない方がいいですね。あればあるだけ管理しにくくなるので、ふだん使う口座と貯蓄専用の口座の2つを作るのがおすすめです。貯金する口座を分けておかないと、つい使ってしまうので。
【お金を貯める技②】振込手数料を削減する
萩原:複数の口座を持つ場合、銀行は分けた方がいいですか?
平原:特別分ける必要はありませんが、家賃など毎月振り込む際の手数料がかからない口座を活用するといいですね。1回約400円の手数料が毎月発生すると、1年で4,800円になります。お金を貯めたいなら、こうした手数料も軽くみないで気を配ることが重要です。ネット銀行などでは月に数回までと条件付きではありますが、振込手数料を無料にしてくれることが一般的ですので、こういった銀行もうまく活用してみるのもひとつの手です。
【お金を貯める技③】夫婦はお互いの貯金額を共有する
萩原:夫婦でお金を管理する際のポイントは何かありますか?
平原:男女に関係なく、お金の管理が得意な方がお財布を握った方がいいですね。男性の方が貯蓄体質だったり、お金に関する知識を持っていたりすれば、男性が管理すべきです。
萩原:私の場合は彼が管理した方がいいですね…。我が家は共働きなんですが、注意すべきことはありますか?
平原:共働き家庭は「相手が貯金しているだろう」と思い込んでいて、実際はどちらも貯金していなかったといった落とし穴にはまるケースも少なくありません。お互いにお金に関してはオープンに情報共有して、チェックし合える環境にしておくべきですね。そして、どちらかに依存するのではなく「自分の分は自分で貯める」というスタンスで貯金した方がいいです。離婚する可能性もゼロではないので。
萩原:確かに…。口座は別にしつつ、貯金額は共有するということですね。
平原:生活口座はいっしょの方が把握しやすいので、それだけは共有にしてもいいですよ。あとは人生プランに合わせてふたりで貯金額を決めて、それに向けて貯蓄をし、余裕ができたら投資など資産運用を考えるのがおすすめです。
【お金を貯める技④】天引きで元手を増やす
萩原:私は浪費家なので、お金が入ったら入っただけ使ってしまう傾向があって…。どうやったらお金を貯められるでしょうか?
平原:やはり手元にお金があると使ってしまうので、お金が入ってきたらすぐに貯蓄に回すのがおすすめです。会社員の方なら財形貯蓄で天引きにしたり、自動積み立てを利用したりして強制的に貯蓄口座に移動する仕組みを作りましょう。
萩原:最初から貯蓄分を差し引けば、手元にないので使いようがないですね。
平原:はい。そして、お金を貯めるだけでなく増やすためには、まずは貯金して元手を作らないとなかなか増えないんですよね。お金持ちのところにお金が集まるというのは本当で、利率1%の金融商品でも100万円入れれば1万円の利息がつきますが、10万円だと1,000円の利息しかつきません。こうして経済格差が開いていくので、増やすためにも最初は元手を増やすことに注力してほしいです。
【お金を貯める技⑤】生活費3ヵ月分を貯めたら投資を検討する
萩原:お金を増やすための投資を始めるタイミングはいつ頃がいいのでしょうか?
平原:生活費3ヵ月分が貯まったら投資をスタートしていいと思います。ただリスクはあるので、知識不足のまま自力で投資を始めるのは危険です。まずFPに相談して、自分に向いている方法を知ってから少しずつ挑戦していくのが安心ですね。
萩原:私も投資についてはさっぱりなので、夫といっしょにFPさんに相談して今後の資産計画を立ててみようと思います。
萩原:お金を増やすには、まず貯めないといけないんですね。今回はためになるお話をありがとうございました!

プロフィール:萩原かおり
三度の飯よりも執筆が好きなライター・コピーライター。インタビューから広告制作、コラムや小説執筆など書き仕事を幅広く担当。基本的に人間好きで、趣味は質問攻め。
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