【カップル向け】結婚前にやっておくべきお金のこととは?

2019.01.21
これから結婚を控えているカップルのみなさま。結婚後のお金のことは、初めのうちにしっかりと話し合っておくことが大切です。というのも、結婚後も共働きの場合は特に、金銭的に余裕があるためついお金の話を後回しにしがちになるからです。新婚のうちは何不自由なかったとしても、出産や住宅購入などのライフイベントがあると家庭の収支状況は変わっていきます。そんな際に、「相手が貯蓄をしていると思っていたのに!」とお互いを責め合うような事態だけは避けたいですよね。そうならないためにも、今回はファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が、結婚前にやっておくべきお金のことについて解説いたします。
■具体的な貯蓄目標を立てる
まず初めにやるべきことといえば、具体的な貯蓄目標を立てることです。貯蓄に関しては、結婚前・結婚後に関わらず考える必要がありますが、時間にもお金にも余裕がある結婚前に話し合っておくことをおすすめします。では、貯蓄目標や貯蓄方法はどう考えると良いのでしょうか?
貯蓄目標に関しては、「とりあえず100万円貯めよう!」など、具体的な目標額を設定すると良いでしょう。とはいえ、漠然と目標額だけ決めても絵に描いた餅になりかねません。より実現性を高めるためにも、目標額に対して「毎月いくら貯蓄するのか?」まで落とし込むことが重要です。目安額としては、手取り収入の20%を貯蓄に回すようにしてみてください。そして、この先たとえ世帯収入が減って収支状況が厳しくなったとしても、手取り収入の20%は貯蓄に回すことを意識しましょう。
なお、貯蓄方法に関して、どちらの口座で貯めるべきか?で頭を悩ます方もいらっしゃるでしょう。しかし個人的には、どちらか一方の口座にまとめて貯蓄するというよりは、それぞれがご自身の手取り収入の20%を貯めていくことをおすすめしています。というのも、どちらか一方にまとめて貯蓄をしていくと、将来的にいずれかは自分名義の貯えがない状態になります。きちんと働いて収入を得ているのに自分名義の貯えがないというのは、気持ち的にもあまり良い気はしないですよね。
とはいえ、どちらか一方の口座にまとめて貯蓄しようとも、それぞれの口座で別々に貯蓄しようとも、手取り収入の20%を貯蓄に回すことができれば世帯全体の資産としては同じことです。よって、これからご夫婦になるお二人で話し合った結果、管理のしやすさなどを踏まえて、納得できた方法で貯蓄していってくださいね。
■パートナーが利用している金融機関を共有・可視化する
次に行うべきことといえば、相手がどこの金融機関を利用しているのか?を確認することです。実際に、ご夫婦であっても相手の給与振り込み口座や、貯蓄や投資をしている口座を把握していないということも珍しくありません。たしかに、それぞれでお金の管理をするのであれば、相手が利用している金融機関やその目的を知らなくても、日常生活を過ごすうえでは特に困りませんからね。
しかし、万が一のことがあった場合に備えて、相手のお金がどこにあるのか?を把握しておくことはとても重要です。たとえば結婚後、ご夫婦のどちらかが死亡してしまった場合を考えてみましょう。当然その預貯金や有価証券は相続財産となるわけですが、自ら申し出をしないとそれらを受け取ることはできません。そんななか、相手が利用している金融機関を把握していないと、そもそもどこに請求すれば良いのかすらわからないですよね。
特に最近では、ネット銀行やネット証券などをメインの金融機関にしている方も増えてきています。ネット系の金融機関の場合、金融機関からの連絡も郵送物ではなくメールのみということも珍しくありません。自宅に郵送物などがまったく届かないとなると、万が一の際に残された家族はその存在すら把握するのが難しくなってしまうというわけです。
また、忘れてはいけないのが保険会社の存在です。金融機関と聞くと、銀行や証券会社をイメージしがちですが、保険会社も立派な金融機関の一つです。死亡時だけでなく事故や大病などの際に、パートナーに代わって請求することもあります。このような場合も、どこの保険会社(金融機関)を利用しているのかがわからないと、請求手続きが遅れてしまったり、最悪の場合は請求できなくなってしまうといったことも考えられます。
さて、パートナーが利用している金融機関を共有できたら、そこで終わりではなく、ぜひそれぞれが利用している金融機関の一覧表を作って可視化しておきましょう。一覧表はノートなどに手書きでも大丈夫ですし、パソコンをお持ちの方であればExcelなどで作成しても良いかと思います。その際は、金融機関ごとに「日常生活の入出金用」、「貯蓄用」、「投資用」といった利用目的も併せて記載しておくことをおすすめいたします。なかには、各口座に入っている金額まで共有したほうが良いのかしら・・・?と気になる方もいらっしゃるでしょう。もちろん、どこにいくら入っているのかまで共有できるとなお良いですが、金額まで伝えるのは抵抗があるという方もいるかと思いますので、その場合はどの金融機関を利用しているのかだけでも問題ありません。
■保険は、保障内容や契約内容まで確認しておこう!
さて、独身時代にお互いに保険へ加入している場合は、利用している保険会社だけでなく、ぜひ保障内容や契約内容までチェックするようにしましょう。保障内容に関して、結婚後も共働き予定の場合はそれほど高額な死亡保障がなくても問題ありません。とはいえ、結婚のタイミングで死亡保障を手厚くしておくというのも間違っているわけではありませんので、これからご夫婦になるお二人で「どんな保障が必要なのか?」「現在ご加入中の保険で足りないものは何であるのか?」などを確認してみてくださいね。
また、契約内容に関しては、まず受取人の設定を確認しておきましょう。たとえば生命保険に加入している場合、「誰に死亡保険金を渡すのか?」を受取人として設定することになります。そして、独身時代に生命保険へ加入したのであれば、親や兄弟などが受取人になっていることが予想されます。結婚したからといって保険会社が自動で受取人を配偶者にしてくれることはありませんので、それぞれがご自身で変更手続きを行うようにしてください。
なかには、独身時代に親が保険を掛けてくれていたというケースもあるでしょう。このような場合、そもそも保険料を親が支払ってくれていたのにも関わらず、受取人を変えてしまって親側は問題ないのか?など、ご家庭ごとの価値観で判断が難しいケースもありますよね。そんな時は、親が掛けてくれていた分は無理に変更せず、ある意味無保険のつもりで新たに保険への加入を検討したほうが良いかもしれません。
次に、契約内容を確認する際に忘れてはいけないのが「指定代理請求人」の存在です。指定代理請求人とは、契約者がご存命にも関わらず、やむを得ない事情などで各種手続きをできない場合に、代わりに手続きをする権利を持つ人のことです。大きな事故や急性疾患などの場合、請求書類の手配や手続きができないこともあるかもしれません。こんな時に、配偶者として代わりに手続きができないと困ってしまいますよね。
指定代理請求人は、生命保険だけでなく、医療保険やがん保険においても大事な契約内容となりますので、お互いが加入しているすべての保険の指定代理請求人を確認してくださいね。そして、こちらも死亡保険金の受取人と同様に、結婚したからといって自動で配偶者に変わることはありません。配偶者に変更する場合は、別途手続きが必要になりますのでお忘れなく!
いかがでしたでしょうか?人生で最も経済的に余裕があるのは、お子さまを授かる前のご夫婦2人で共働きのタイミングです。余裕があるが故に、お金のことを後回しにしてしまいがちになるご夫婦も少なくありませんので、結婚が決まったら少しずつ先々のお金のことについて話し合っていくことをおすすめいたします。
また、こうしたお金の話をしていると、「家はいつ頃、どの辺りに買おうか?」「子どもは2人くらい欲しいな」など、先々のライフプランの話をするきっかけにもなります。お金とライフプランは切っても切れない関係性にありますので、プロの意見を参考にしながらライフプランについても考えたいという方は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみてはいかがでしょうか。なお、Sodan[ソダン]を運営しているブロードマインド株式会社でも、知識豊富なFPに無料で相談することができますので、ぜひご利用くださいね!
◎【何度でも無料!】ご相談はこちら
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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