保険に加入するなら掛け捨てタイプ、貯蓄タイプどちらがいいの?

2019.10.11 (更新日:2019.10.11)
家族に万が一があった場合の死亡保障を選ぶ際に「掛け捨てタイプ」と「貯蓄タイプ」どちらを選べばいいのかは、皆さん頭を悩ませるところだと思います。今回は、ファイナンシャルプランナーの橋本みなみ(所属:ブロードマインド株式会社)が実際のご相談事例を交えながら解説いたします。
■保障は本当に必要なの?
先日私がお会いした30歳のご夫婦のお話です。10月に第一子のご出産を控えられており、今回お子様の誕生を機に将来のキャッシュフローや子どもの教育資金、保険加入についての相談をしたいとのことでした。ご夫婦は現在、奥様が妊娠を機に専業主婦となりご主人様の収入のみで生計を立てられています。
ご夫婦の将来のお金についてライフプランで見通してみると、今までしっかりと貯蓄もされていたため、お二人が健康でいらっしゃれば特に大きなリスクは見受けられませんでした。

 
しかし、ご主人様に万が一のことがあった場合には、ライフプランが大きく崩れてしまうということがわかりました。現在、奥様は専業主婦のためお子様が生まれた後に、仮に奥様が復職されたとしても現在のご主人様と同じような収入とはいきません。そのため、ご家族の生活を守るためご主人様の死亡保障をしっかりと見直されることを決められました。
■保障はどのように備えるべき?
各家庭の必要な保障額は年齢やお子様の人数、ライフスタイルによっても大きく変わってきますが、今回お会いしたご夫婦に必要な保障額を算出したところ約1,500万円でした。
この1,500万という金額をどのように備えるべきなのでしょうか?
まず一般的に民間の保険は、定期保険と終身保険に分けられます。定期保険という、いわゆる「掛け捨てタイプ」と言われる保障は掛け金も一般的には「貯蓄タイプ」よりも割安になります。しかし、保険の期間を終えると掛け金は一切返ってきません。
一方で、終身保険という「貯蓄タイプ」の保障は、定期保険に比べ割高にはなりますが保障が一生涯残るので、死亡保障であれば必ず支払った金額よりも多くの保障額が受け取れます。また、終身保険の死亡保障には解約返戻金があります。解約返戻金とは、保険を解約すると保険会社がお金を返してくれる仕組みのことです。掛け金の払込期間中は支払った金額の4割~7割程度で解約返戻金が返ってきますが、掛け金を払い終わった後に保険を解約すると銀行の利率よりも高い金利をつけて保険会社がお金を返してくれます。このように資産運用も兼ねた保険として選ぶ方も増えています。
■効率よく貯蓄をしよう!
では、今回のご夫婦の場合どちらを選べば良いのでしょうか?
例えば30歳男性が30歳~60歳までの間、1,500万円の死亡保障を備えたいと考える場合。もちろん保険会社によって掛け金は変わってきますが、今回のご夫婦の場合、掛け捨てタイプであれば、掛け金は毎月約3,000円、総支払額108万円となります。
一方で貯蓄タイプであれば、掛け金は毎月約30,000円、総支払額は1,080万となります。掛け金だけを見ると貯蓄タイプは掛け捨てタイプの10倍かと思われますが、貯蓄タイプの保険は掛け金の払込みを終えた後に保険を解約すると利息がついてお金が返ってきます。今回ご提案した終身保険は、仮に掛け金の払込みを終え約5年後に保険を解約した場合、65歳に受け取れる解約返戻金の金額は約1,240万円となるものでした。
 
見方を変えると、1,240万円の貯蓄を同じように掛け捨てタイプで保障を取りながら銀行預金で積立てようと思うと毎月34,500円を預金する必要があります。ということは、総支払額は死亡保障の毎月の掛け金3,000円+毎月の銀行預金での積立て34,500円で合計37,500円をと言えるでしょう。
貯蓄タイプの場合、一見毎月の固定費は上がるように感じますが、解約返戻金やご自身で預金をすることをふまえ、総支払額で考えてみると貯蓄タイプの方が効率が良いということが言えるかもしれません。

■自分にベストな方法を選ぼう!
とは言え極端な話、5%の利回りで資産運用が可能なのであれば掛け捨てで保障をとり、資金は資産運用に回す方が効率は良くなりますし、毎月の収支がマイナスになってしまうのであれば掛け捨てを選ばざるを得ないという方もいらっしゃいます。
実際に今回のご夫婦もまとまった貯金をされていたので、現在の収支のバランスを大きく変えることを懸念され、安い掛け金の掛け捨てタイプで保障をとり、手元の貯蓄で資産運用をされることを決められました。
また、必要な保障額が一人ひとり違ってくるように、必要な期間も変わってきます。お子様の手が離れる頃までで良いのか、一生涯で保障がほしいのか等、いつまでどれぐらいの保障が必要なのかということは変わってきます。
ご自身であればどのような方法がベストなのか?ということは、保障の大きさや期間、資産の状況や現在どのような保険に加入しているか、資産運用をどのように行うか等トータルで考えられることをおすすめいたします。
ぜひ一度、ご自身がどのように将来に備えるべきか?ということを、複数の視点を持った経験豊富なFPにご相談してみてはいかがでしょうか?Sodanでは、対面もしくはテレビ電話でのご相談を無料で承っております。どうぞお気軽にご利用ください。
ブロードマインド株式会社
執筆者:橋本 みなみ
保育士から一転、FPとして活動する中で、マネーに対する乏しさを痛感。「将来のお金について考える大切さを伝えたい!」という想いでセミナー講師として活動しています。お金の悩みをクリアにして、人生を楽しむ方法を一緒に考えていきましょう!