診断書がなくても給付金請求ができる!?医療保険の簡易請求とは?

2019.01.18
医療保険の給付金請求をしたいけれど、診断書の取得にも費用がかかるうえに、入院日数が短いから給付金もあまりもらえない・・・。そんな時に、診断書を取得することなく給付金の請求ができる「簡易請求」をご存知でしょうか?今回は、ファイナンシャルプランナーの坂本卓也(所属:ブロードマインド株式会社)が、医療保険の簡易請求について解説いたします。
■医療保険の簡易請求ってどんなもの?
医療保険に加入していると、病気やケガで入院・手術を行った際に給付金を請求することができますが、実際に給付金請求を行う際には、手術後に保険会社の定める必要項目(病名・手術名など)を記載の診断書を提出する必要があります。この診断書をもとに、保険会社は入院日数や手術給付金額を計算のうえ入院・手術の給付金を給付するというわけです。病院から診断書を取得するにあたって、1枚あたり5,000円程度かかりますが、診断書の取得費用までは保険会社では負担してくれないことが一般的です。
では上記を踏まえて、手術なし・1泊2日で入院する場合を考えてみましょう。日額5,000円の医療保険に加入し、入院2日分=1万円の給付金を受けるために約5,000円の診断書を取得するとなると、実質手元に残るのは5,000円となります。さて、これが日帰り入院だった場合はどうでしょうか?5,000円の給付金を受けるために5,000円の診断書を取得することになるため、手元にはまったく残らないことになります。
こうした少額の給付金請求の際に、医師の診断書なしで保険会社へ給付金を請求できる制度を「簡易請求」といいます。保険会社によって簡易請求のできるところ、できないところがありますが、年々簡易請求のできる保険会社が増えつつあります。また、医療保険へ加入時は簡易請求の対象ではなかったけれど、保険会社の制度が変更になり加入中の保険でも簡易請求ができるようになることもあります。
■簡易請求手続きを行うための条件ってあるの?
簡易請求手続きは、医療保険の加入から1、2年など、一定期間が経過した後の給付金請求の際に行うことができます。加入直後の請求では、加入時の健康状態の告知漏れなどの可能性があることから、一定期間経過している必要があるというわけです。その他、一般的には下記要件を満たすと診断書なしで簡易請求できる可能性が高いです。ただし、簡易請求ができるケースとできないケースは保険会社によっても取扱いが異なりますので、詳しくはご加入中の保険会社へ確認してみてくださいね。
1.加入から一定期間経過している
2.条件(不担保など)がついていない
3.入院日数が一定日数以内である
4.手術内容が簡易請求の基準を満たしている(虫垂炎やポリープ切除など)
■簡易請求の際はどんな書類が必要なの?
簡易請求の際は、通常の給付金請求の際に必要な「診断書」は不要ですが、「領収書」と「保険会社所定の報告書」が必要になります。保険会社所定の報告書は医師に記載してもらう必要があるため、なるべく入院や手術が必要と判明した段階で、治療内容を医師へ確認のうえ保険会社へ請求手続きを行い、書類を事前に送付してもらうことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?近年、さまざまな保険会社の比較が簡単にできるようになりつつありますが、保障内容や保険料などのパンフレットで比較できる部分以外にも、保険会社によって受けられる付加価値は異なります。保険選びの際は、掛け金や保障内容だけでなく、アフターフォローや付帯サービスなどあらゆる面から検討するようにしましょうね。
ブロードマインド株式会社
執筆者:坂本 卓也
新婚世帯や子育て世帯へ向けたマネーセミナー講師として活動。社会保障や金融商品、ニュースでよく聞く言葉など、皆さまの疑問を解決し、生活に役立てていただけるような情報を発信します。

■保有資格
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン

■実績
マネーセミナー:年間50回以上開催
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