金銭面から考える!マンションと一戸建て、買うならどっち?

2018.07.04
マイホームの購入を検討しているみなさま。「マンションにするか?」「一戸建てにするか?」、もうお決まりですか?セキュリティや駅からの近さを考慮するとマンション、隣近所との騒音問題や収納スペースを考慮すると一戸建てなど、それぞれに良さがあるため選ぶのは容易ではないですよね。そんな今回は、マンションと一戸建てのいずれにも住んだことがある筆者の経験も踏まえて、金銭面からマンションと一戸建てを比較してみたいと思います。
■お金の面で差が出るポイントは大きく4つ!
1.修繕費・管理費
マンションを購入した場合、ローンの支払いとは別に、修繕費(マンションの場合は修繕積立金といいます)と管理費を毎月支払う必要があります。一方、一戸建ての場合はそもそも修繕費や管理費の支払いがありませんので、一見すると一戸建てのほうが安く済むように思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、そう単純なものではありませんのでよく考えておく必要があります。
まず、修繕費に関してです。マンションの場合は、修繕の際に発生する費用を毎月の修繕積立金から支払うことになるため、その都度お金が必要になることはありません。一方、一戸建ての場合は、当然ですがその都度お金が必要になります。そのため、予期せぬタイミングで修繕が発生した場合に家計が苦しくならないよう、ある程度は計画的に備えておく必要があるといえます。
建物は必ず経年劣化するため、マンションにせよ一戸建てにせよ定期的なメンテナンスが必要であることを考えると、マンションの修繕積立金は一戸建ての方が修繕費をあらかじめ備えておくのと同じですので、この費用が発生するからマンションのほうが高いとは一概には言えません。
では、管理費に関してはどうでしょうか?
管理費とは、マンションの共用部分や設備などの維持管理のために支払う、マンション独自の費用です。マンションの管理人を雇うための人件費なども、こちらに含まれています。つまり、一戸建てには存在しない費用のため、金銭面で考えると一戸建てのほうが負担が少なく済むといえます。
ただし、筆者が分譲マンションから一戸建てに住み替えをした時に一番困ったのが、この管理の部分です。一戸建てには、マンションのような管理人がいるわけではないため、玄関前の掃除やゴミ捨てといった日々の管理はもちろん、樹木の剪定や雪かきといったことまで全て自分でやる必要がありますよね。正直なところ、ゴミ出しのタイミングや樹木の剪定などは、管理費を支払ってでも誰かにやってほしいと何回思ったかわかりません・・・。
2.駐車場
車離れの影響もあり、最近ではそもそも駐車場がないマンションも増えてきました。また、敷地内にある駐車場を利用する場合は、当然ですが使用料がかかります。都内など、場所によっては駐車場代だけで数万円かかるケースもあります。一方、一戸建ての場合、敷地内に駐車スペースを用意すれば費用はかかりません。よって、車をお持ちの方には見逃せないポイントといえるかもしれませんね。
3.固定資産税
固定資産税とは、家をお持ちの方が毎年支払うことになる税金のことです。土地と建物それぞれにかかりますが、結論から言うと一戸建てのほうが安くなることが多いようです。以下で詳しくみていきましょう。
【建物】
一般的に、一戸建ては木造、マンションは鉄筋コンクリートであることが多いですよね。鉄筋コンクリートのマンションのほうが、耐用年数が長いため(長持ちするため)評価額が高くなり、結果的には課税額が多くなります。
【土地】
土地に関しては、マンションのほうが課税額は安くなることが一般的です。というのも、マンションの場合は、ご自身の部屋の延べ床面積≠マンション全体の土地面積ではありませんよね。マンション全体の土地面積をご自身の区分所有割合で按分することで土地割合を算出するため、一戸建ての住宅用地に比べて評価に値する土地面積が小さくなることが多く、その分課税額も安くなるというわけです。
ただし、一戸建ての場は、200㎡以下の住宅用地の課税額が1/6に軽減される「小規模宅地等の特例」があります。200㎡≒66坪ですので、都市部でいえば相当の大豪邸以外は超えることはなさそうですが、こうした軽減措置を利用すると、土地部分に関してはマンションも一戸建てもそれほど差がなくなるかと思います。
4.光熱費・通信費
意外と見落とされがちなのが、光熱費と通信費です。鉄筋コンクリートのマンションと比較すると、木造の一戸建てはとにかく冬が寒いです!また、基本的にワンフロアのマンションと比較して、二階建て、三階建てになる一戸建ては冷暖房効率が悪いです。結果、夏の冷房代や冬の暖房代といった光熱費がかさむ傾向にあります。
なお、インターネットや衛星放送などの通信費に関しても、全体でまとめて加入するマンションに比べて、一戸建ては高くなりがちです。
■その他、考えておくべきこととは
その他、「その家に一生住むのか?」について考えておく必要があります。というのも、転勤の可能性や、将来地元に戻る予定で一生住むとは限らない場合などは、賃貸に出すことや売却することも想定する必要があるからです。
この点に関して言うならば、一戸建てなのか?マンションなのか?というよりも、駅からの距離やロケーションなどが重要になります。一般的には、マンションのほうが恵まれたロケーションであることが多いので、賃貸に出すにせよ売却するにせよ利点があるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?一生にそう何度もない住宅購入。後悔のない決断をなさって下さいね!
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
  • この記事が参考になったら
    いいね! してね