ライフプランを考えている人はどれくらい?

2020.01.07 (更新日:2020.01.07)
「FPの仕事をしている」と言うと、「保険や投資信託と言った金融商品の提案をしてくれる人」と言うイメージを持たれることが珍しくありません。もちろんそのイメージは間違ってはいないのですが、FPの本来の仕事はお客様の「ライフプランニング」をお手伝いすることです。
今回は、生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」を基に、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)がライフプランについて解説いたします。
■ライフプランを考えることの重要性
ライフプランをイメージしてみると、自分に必要な金融商品の選び方も変わってきます。例えば、「100万円を運用したい」という方がいたとしても、近い将来大きな出費が発生しそうなのか?しばらく使わないお金なのか?で選ぶ金融商品は当然変わってきます。
ライフプランニングを行うことで、現在は勿論将来の収支状況を可視化することが可能です。こうしたことから、筆者を初め多くのFPがまずお客様のライフプランニングのお手伝いを重要視しています。もちろん、FPの力を借りずともご自身でライフプランを考えることは可能です。
■ライフプランを立てている人はどのくらいいるの?
お客様の中には、プロ顔負けの今後のキャッシュフローのシミュレーションをエクセルで作成されている方も少なからずいらっしゃいます。実際どれくらいの方がライフプランニングをしているのでしょうか?
生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、「自分自身や家族の将来をどのようにしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった、具体的な生活設計(ライフプランニング)を立てているか?」という質問に対し、以下の回答となっています。
ライフプランニングあり→37.0%
ライフプランニングなし→55.7%
わからない→7.3%
#資料上は生活設計という言葉になっていますが、便宜上ライフプランニングと同義としてあつかっています。半数以上の方が、特段ライフプラニングを立てていないことがわかります。
なお、同じ平成10年からの同じ質問の回答を見てみると、一番「ライフプランニングあり」の回答が多かった年が平成22年です。この年は以下の回答になっています。
ライフプランニングあり→40.1%
ライフプランニングなし→53.7%
わからない→6.2%
逆に最もライフプランニングありが少なかった年は、平成16年でした。この年は、以下の様な回答となっています。
ライフプランニングあり→30.3%
ライフプランニングなし→60.4%
わからない→9.4%
私達FPとしては、「ライフプランニングあり」の方の割合を最低でも50%を超えてほしいと思っていますが、まだまだ厳しい現状であることがわかります。それでは、「ライフプラニング(生活設計)」を立てないのは、どんな点が理由になっているのでしょうか?以下の様な回答が出ています。
「経済的余裕がないから」:30.3%
「将来の見通しを立て難いから」:28.3%
「将来より現在の生活が大切だから」:18.3%
「なんとか暮らしていけるから」:12.7%
「家族それぞれが考える事だから」:5.3%
「その他」:2.7%
「わからない」:2.4%
一番多い理由として、「経済的余裕がないから」となっています。
FPとしては、経済的な余裕を作るためにもまずはライフプランニングを立ててほしいのですが、まだまだ我々FPもアピールが足りていないですね。
■ライフプランニングを立てている人が重要と考えていること
さて、実際にライフプランニングを立てている方は、どんなライフイベントを重要視しているのでしょうか?最も重要視しているライフイベントを尋ねてみると、以下の様な回答となっています。
老後生活の充実:34.9%
子供の教育:22.1%
就労・再就職・転職・独立開業:9.8%
趣味の充実:8.7%
結婚・再婚:8.0%
進学・資格取得:4.8%
住宅購入・増改築:4.0%
出産・子どもを持つ:3.0%
車などの耐久消費材の購入:2.6%
その他:1.2%
わからない:1.0%
一番多い回答が「老後生活の充実」、次に多いのが「子供の教育」となっています。老後は家族構成や持ち家の有無などに関係なく、誰もが必要となるイベントなので、ある種当然かもしれませんね。
さて、実際に重要視している上記の各ライフイベントに対して、実際に経済的な準備はできているのでしょうか?
現在の経済的準備状況について尋ねたところ、以下の様な回答が出ています。
全体としては
順調に準備できている:5.5%
ある程度準備できている:37.5%
わからない:1.5%
あまり準備ができていない:41.2
全く準備ができていない:14.4%
「順調に準備できている」と、「ある程度準備できている」とを合わせて、準備ができている方が42.9%。「あまり準備ができていない」と「全く準備ができていない」とを合わせると55.6%となっています。
なお、上記の調査を重要視するライフイベントの上位となる「老後生活の充実」と「子供の教育」の項目で見ていきましょう。
「老後生活の充実」だけでみると、
順調に準備できている:3.9%
ある程度準備できている:35.0%
わからない:1.5%
あまり準備ができていない:42.0%
全く準備ができていない:17.7%

となっています。
一方、「子どもの教育」でみると以下の通りです。
順調に準備できている:5.7%
ある程度準備できている:44.9%
わからない:1.0%
あまり準備ができていない:41.6
全く準備ができていない:6.7%
同じ金額を準備したとしても、「順調に準備できている」と捉えるか?「あまり準備できていない」と捉えるか?は人によって判断が変わってきますよね。
そのため、「全く準備ができていない」で比較してみることにします。
老後生活の充実と比較して、子どもの教育に関しては、「全く準備ができていない」が17.7%→6.7%と激減しています。
自身の老後生活と比較して、お子様のことに関しては何かしら準備している方が多いことがわかりますね。
前述の通り、同じ金額を準備しても「順調に準備できているのか?」「あまり準備ができていないのか?」をどう判断すれば良いか難しいですよね。経済的な準備を始める際には、そもそも「いくら必要なのか?」を算出することが重要です。そこから逆算すると現状の状況が順調なのか否か判断することができますよね。
 
こうしたことを可視化する手段がライフプランニングです。我々FPがお手伝いできる作業となりますので、まずは一度FPに相談してみてはいかがでしょうか?Sodanでは、無料相談を受け付けております。どうぞお気軽にご利用ください。
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催