日々の生活で不安を感じていることとは?

2019.12.20 (更新日:2019.12.20)
日々生活をしていると、ふと不安を感じることもありますよね?
「このままこの仕事を続けていくべきなのか?」とキャリアの面から不安を持つ方もいれば、「結婚できるのだろうか?」とライフイベントの不安を持つ方もいます。もちろん「大病してしまったらどうしよう?」と健康面の不安を持つ方もいます。この様に不安の中身も人それぞれですが、不安があることに対してはやはり対策を打っておきたいところです。今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」をもとに解説いたします。
 
■みんなどんなことに不安を抱えているの?
まず、「日ごろの生活や将来に向けて不安に感じていること」に対して、「特に不安はない」と回答したのは、わずか7.1%でした。やはり多くの方が、日々の生活や将来に対して、何かしら不安を感じていることがわかります。
不安に感じる項目に関しては、「自分自身に関する不安」「家族に関する不安」とに大別されています。(複数選択可となっています。)
 
まずは、「自分自身に関する不安」ですが、以下の順番で不安を感じている方が多いようです。
 
1:自分が病気や事故にあうこと→58.6%
2:自分の介護が必要となること→46.1%
3:老後の生活が経済的に苦しくなること→43.8%
4:年をとって体の自由がきかなくなり、病気がちになること→43.0
5:自分の不慮の死により、家族に負担を掛けること→31.6%
 
次に、「家族に関する不安」を見てみましょう。
 
1:家族が病気や事故にあうこと→54.3%
2:親の介護が必要となること→39.6%
3:家族が死亡するようなことがおこること→37.6%
4:配偶者の介護が必要となること→32.3%
5:交通事故などの事故を起こしたり、第三者にケガを負わせたりすること→30.5%
 
比較してみると、やはり「自分自身に関する不安」の方が、不安を感じている割合が多いことがわかります。また、「自分自身に関する不安」「家族に関する不安」両者とも病気や事故の心配が一位になっています。
 
一方「死亡」という点は、「自分自身に関する不安」では5位なのに対し、「家族に関する不安」では3位となっている点も個人的には興味を引きました。
 
また、上記の中から最も不安なことを択一回答にするとトップ5は以下の通りとなりました。
 
1:自分が病気や事故にあうこと→16.9%
2:老後の生活が経済的に苦しくなること→12.4%
3:家族が病気や事故にあうこと→11.4%
4:親の介護が必要となること→11.0%
5:自分の介護が必要となること→10.2%
 
ここでは「老後の生活が経済的に苦しくなること」が、浮上しています。病気や事故、介護と言った健康面のトラブルがなく過ごせても、いつかは老後がやってきますよね。「そもそも老後の生活費って足りるのかな?」と、不安になられる方もいらっしゃるのかもしれません。
 
■不安に対してどんな対策をしているの?
さて、それでは不安に関してどのような対策を取っている方が多いのでしょうか?設問は、「順調に準備できている」「ある程度準備できている」「わからない」「あまり準備ができていない」「全く準備ができていない」となっています。前者2つを選択した方は「準備ができている派」、後者2つを選択した方を「準備ができていない派」とします。
 
それでは、不安のトップ5の各項目について、その準備状況を見ていきましょう。
 
1:自分が病気や事故にあうこと
  準備できている:39.4%
(内訳 順調に準備できている:3.7%、ある程度準備できている:35.7%) わからない:1.6%
  準備できていない:59.0%
(内訳 あまり準備ができていない:43.3% 全く準備ができていない:15.7%)
 
2:老後の生活が経済的に苦しくなること
準備できている:11.0%
(内訳 順調に準備できている:0.6%、ある程度準備できている:10.4%)
わからない:0.6%
準備できていない:88.3%
(内訳 あまり準備ができていない:53.2% 全く準備ができていない:35.1%)
 
3:家族が病気や事故にあうこと
準備できている:31.7%
(内訳 順調に準備できている:1.9%、ある程度準備できている:29.8%)
わからない:2.1%
準備できていない:66.2%
(内訳 あまり準備ができていない:47.2% 全く準備ができていない:19.0%)
 
4:親の介護が必要となること
準備できている:17.1%
(内訳 順調に準備できている:1.5%、ある程度準備できている:15.6%)
わからない:1.2%
準備できていない:81.7%
(内訳 あまり準備ができていない:47.3% 全く準備ができていない:34.4%)
 
5:自分の介護が必要となること
準備できている:29.6%
(内訳 順調に準備できている:1.6%、ある程度準備できている:28.0%)
わからない:1.6%
準備できていない:68.9%
(内訳 あまり準備ができていない:43.0% 全く準備ができていない:25.9%)
 
いずれの項目も「準備できていない」の方が多いことがわかります。各項目の中でも「準備ができている派」が比較的多いのが、「自分が病気や事故にあうこと」と「家族が病気や事故にあうこと」です。
 
逆に最も準備ができていないことは、「老後の生活が経済的に苦しくなること」で、「準備できている派」は1割程度しかいません。この差はどのような点にあるのでしょうか?「病気や事故にあうこと」の準備としては、医療保険や傷害保険が採用されているのではないでしょうか?医療保険などを加入している方は多いので、加入している保険の存在が「準備している派」を増やしているのでは?と考えます。
 
一方、「老後の生活が経済的に苦しくなること」への準備は、投資商品を活用した資産運用が一つの手段です。しかしながら、保険と同程度投資商品は普及していますでしょうか?保険商品と投資商品は普及度に差があり、その差が各項目の差につながっている様に筆者には感じられました。皆さんはどのように感じましたでしょうか?
 
■金融や保険に対する知識はどのくらい?
ちなみに、金融や保険に対する自らの知識への自己評価も発表されています。
「金融に関して知識をどの程度持っているか?」という問いに対しての回答は以下の通りです。
 
かなり詳しい:1.7%
少し詳しい:7.0%
どちらともいえない:16.3%
あまり詳しくない:42.4%
全く詳しくない:30.7%
わからない:1.9%
 
「あまり詳しくない」と「全く詳しくない」の合計が73.1%と自分の金融の知識に自信が無い方が多いようです。保険に関してはどうでしょうか?
実は、「保険に関して知識をどの程度持っているか?」という問いに対しての回答も、金融とあまり差がありません。
 
かなり詳しい:1.7%
少し詳しい:7.2%
どちらともいえない:17.9%
あまり詳しくない:43.0%
全く詳しくない:28.3%
わからない:1.9%
 
「あまり詳しくない」と「全く詳しくない」の合計が71.3%と保険の知識に対する自己評価も低い状況です。どちらも理解は低い状況ですが、「病気や事故にあうこと」と「老後の生活が経済的に苦しくなること」への準備に差が出ています。次回は、両者に対する準備方法を確認してみましょう。
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催