親の不動産を売却するなら「相続前」or「相続後」?

2018.05.30
就職や結婚などをきっかけに、離れて暮らすようになった実家。やがて親が年を取り、私の家で一緒に暮らすようになったら……親名義の家や土地はどうすれば良いのでしょうか?ご自身やご兄弟を含め、次に誰も住む予定がないのであれば売却してしまうというのも選択肢の一つでしょう。そんな今回は、親の不動産を売却するなら相続前と相続後のどちらが良いのか?を確認したいと思います。
■「相続前の売却」と「相続後の売却」とでは、何がどう違うの?
地方に住んでいる親を都市部に呼び寄せる場合、実家をどうすれば良いのか?気になりますよね。では、そんな親名義の不動産の取り扱いに関して、相続前に売却するのと相続後に売却するのとでは、どのような違いがあるのでしょうか?
今回は、「手続き面」から考えてみましょう。
そもそもの話ですが、相続前に子どもが実家を売却することは原則できません。というのも、相続前の段階では、実家の所有権は親が持っていることが一般的ですよね。そのため、相続前に実家を売却する場合は、所有者である親に売却手続きをしてもらう必要があるのです。よって、「親も高齢になり、こうした手続きを面倒くさがるだろうな……」という場合は、相続前に売却しておくというのは難しいかもしれませんね。
ここで、実家の所有権を移してもらえば良いのでは?とお考えの方もいるかと思いますが、その場合は贈与という扱いになりますのでご注意ください。
では、相続後に売却する場合はどうなるのでしょうか?
すでにご両親はいない状態ですので、子どもが実家を売却することが可能です。ただし、ご兄弟がいる場合など、必ずしも実家を相続するのが自分になるとは限りません。当然ですが、実家をご自身以外の方が相続した場合、売却などの手続きができるのはその方のみとなります。
■親が元気な今のうちにしておくべきこととは?
それは、親が元気なうちに家族間でしっかり話し合っておくことです。前述の通り、実家の扱いというのは、相続云々にも関わってきます。親と相続の話をするのは簡単なことではありませんが、親にとってみれば、終の棲家について考えるのは終活の一環でもあります。そう考えると、まさにこうした話をするには絶好のタイミングとも言えますよね。
その際、ご兄弟がいる方は、ご兄弟も交えてきちんと話をしておきましょう。良かれと思ってしたことが、後々の争族になってしまっては本末転倒ですからね。
また、親の生前に子どもが実家を売却することは原則できないとお伝えしましたが、成年後見制度や信託制度といった方法で、可能になるケースもあります。気になる方は、終活に詳しい専門家に相談してみても良いかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?なかなか話しづらいテーマではありますが、家族でしっかり話し合っておくようにしましょうね!
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