《独身女性》退職金がない私・・・老後の備えはどうする?

2018.03.14 (更新日:2019.02.01)
老後生活における経済的な支えの一つである「退職金」。かつては「退職金と年金があれば老後も安泰!」という時代もあったようですが、残念ながらそういう時代ではありません。年々、年金が不透明になりつつある中、退職金も徐々に削減されていく傾向であり、また会社員であっても退職金制度がないという方も珍しくありません。そんな今回は退職金のない独身女性の老後資金の備えについて、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が解説したいと思います。
■退職金のないシングル女性が老後に向けてまずやるべきこと
では、退職金のない独身女性は、老後に向けて何ををやるべきなのでしょうか?
退職金がないのであれば、その分自助努力で老後費用を準備する必要がありますよね。よって、まずは老後までに準備するべき金額を算出することが第一歩です。具体的には、以下の手順で算出することになります。
 STEP1:もらえる年金額を確認する
もらえる年金額については、加入しているのが厚生年金なのか?国民年金なのか?によっても、大きく異なります。確認の際は、誕生日月に送付されてくる「ねんきん定期便」を利用すると便利です。
 STEP2:老後生活にいくら必要か確認する
年金額を算出したら、実際にその金額で老後生活を送ることができるのか?を確認していきましょう。そして、今のままでは生活していくのが難しいようであれば、具体的にいくら不足しそうか?を算出してみてください。
この際に重要なのが、ご自身は何歳まで生きるのか?を考えておくことです。女性の場合、現在では半数近くの方が90歳までご存命です。となると、最低でも90歳、できれば100歳近くまで生きる前提で必要な金額を算出することをおすすめします。
なお、STEP2の算出にあたっては、友人などと旅行へ行くためのレジャー費や経年劣化による家電の買い替えなどの急な出費、介護費用についても考えておかなければなりません。安心して老後を迎えるためには、想定し得るあらゆる出費に備えておく必要があるということがわかりますね。
■退職金がない場合、老後資金はどう備えると良い?
さて、退職金がない場合はご自身でより多くのお金を準備する必要があるわけですが、老後資金はどのように備えると良いのでしょうか?
老後資金は、「早いうち」から「資産運用」で準備するのがおすすめです!
なかには「貯金ではダメなの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、貯金だけで老後資金を準備するのは現実的ではありません。というのも、マイナス金利の影響もあり、貯蓄をしていてもほとんど利息が期待できないためです。では、以下で詳しく解説したいと思います。
仮に、45歳の方が老後資金として2,000万円貯める必要があるとします。45歳から65歳までの20年で貯めるとなると、単純に240ヵ月(20年×12ヵ月)で割ることで必要な月額を計算することができます。よって、2,000万円÷240ヵ月=約83,000円/月ずつ貯める必要があることがわかります。
預金で準備する場合、現在の金利水準ではほとんど利息がつかないため、約83,000円/月を20年間欠かすことなく貯め続ける必要があるというわけです。つまり預金の場合、ほぼ2,000万円全額をご自身で準備する必要があることがわかりますね。当然ですが、2,000万円以上必要なのであれば、その分月々の貯金額を増やす必要があります。現在の生活との兼ね合いも含めて、毎月10万円近くも貯金し続けるなんて簡単ではありませんよね。
そういった方にとって、強い味方になってくれるのが資産運用です。仮に、やや保守的ではありますが3%で運用する場合、必要な積立額は62,027円/月です。5%で運用すれば、50,405円/月です。預金と比べると、毎月少ない積み立て金額で済むことがわかりますね。
■資産運用で老後資金を準備する際のポイントとは
さて、「資産運用で老後資金の準備を始めたい!」となった場合、どのようなポイントをおさえておくと良いのでしょうか?
ぜひ、「税金の優遇制度を活用する」ことを意識してみてください。現在では、個人の老後資金の準備に対して、税金面で優遇してくれる制度が用意されています。せっかくこのようなバックアップ制度があるので、ぜひ上手く活用しましょう!具体的には、以下2つの方法があります。
1つは、iDeCoです。iDeCoとは、節税しながら自身の退職金作りするための制度のことです。非常に税制面で優遇される反面、退職前に引き出すことは原則NGとなっています。もう1つは、つみたてNISAです、つみたてNISAは、退職金作りのためとして利用することも勿論できますが、退職前に引き出すことも可能です。
どちらも税制優遇のある良い制度ですので、ご自身に合うほうを選択してみてください。自分にはどちらが向いているのかな?と迷われた方は、ぜひ私たちFPにご相談くださいね!
ブロードマインド株式会社
執筆者:平原 直樹
財産形成や退職金運用といったお金の殖やし方を多くの方に伝えるべく、日本全国で年間100件を超えるセミナーを開催。最近では、高齢者の財産管理手法として、家族信託を広めるべく活動中。

■保有資格
・IFA(証券外務員一種)
・TLC(生命保険協会認定FP)
・2級FP技能士
・家族信託コーディネーター
・旅行業務取扱主任者

■得意分野
資産運用、ライフプラン、保険全般、住宅ローン、相続、家族信託

■実績
マネーセミナー:年間100回以上開催
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