夫の転勤。家族で転居する際のお金の話

2016.04.27 2812view
ある日突然、夫に転勤の辞令が……。「子どももまだ小さいから」という理由で勤めていた会社を退職して、家族揃って転居される方もいるかと思います。その際、「失業保険はいつからどれくらいもらえるのかな」「買ったばかりの家をどうしよう……」など、お金に関して気になることがでてきますよね。今回は、夫の転勤に伴うお金の色々について解説したいと思います。
■失業保険はいつからどれくらいもらえる?
よく聞く「失業保険」という言葉。正式には雇用保険といいますが、ご自身が会社を退職して最初にやること、それは失業保険の請求ですね。自己都合で退職した場合、すぐに失業保険が給付されるわけではありません。一般的には、待期期間(7日)+給付制限(3ヵ月)の期間、給付を受けることができません。ご主人の転勤の都合で会社を辞めるのは、会社からみると自己都合にみえますが、雇用保険上は優遇措置があります。ご主人の転勤の都合での退職は、特定理由離職者という扱いになります。この特定理由離職者に認定されると、給付制限が無くなります。つまり、3ヵ月待つことなく、給付を受けることができます。すぐに給付を受けられるということで有難いですね!解雇や会社の倒産など、会社都合に該当しない場合でも優遇措置があることは覚えておきましょう。なお、介護や出産で退職した場合も同様に、特定理由離職者となります。

それでは、実際いくらくらい失業保険はもらえるのでしょうか?まず基準となる基本手当日額を算出します。具体的には、過去半年間の賃金(ボーナスは含まれません)を足して180(日)で割ります。この1日あたりの賃金に、給与総額や年齢、勤務期間等で算出した係数(45%~80%)をかけて、基本手当日額を算出します。この係数は、日本人の平均年収などを受けて変更があります。

上記で算出した基本手当日額に20(日)をかけた数値が給付される金額となります。1ヵ月の稼働日が20日という前提ですね。

[失業保険 受給金額計算式]

過去半年の賃金総額÷180(日)×係数(45%~80%)×20(日)
■家を買ったばかり。どうしたらいい?
「自宅を購入したら会社から転勤を命じられた……」こんな話を聞いたことはありませんか?

FPをしているとこのようなご家庭によくお会いします。この場合、ご自宅を「貸すのか?」「売るのか?」のどちらかを選択することになるでしょう。どちらにもメリット・デメリットが当然ありますが、どのように考えると良いでしょうか?

まず、今の買った家に戻ってこれそうなのか?ということです。そして、「戻れるとしたらどれくらいの期間で戻れそうか?」を考えると良いでしょう。将来的にご自宅に戻ってくることが前提であれば、ご自宅を貸しに出すことが第一の選択肢になりそうです。しかしながら、戻れる可能性が薄いのであれば売却も前向きに考えても良いでしょう。
ご自宅を貸しに出す場合のリスクとしては、本当に借り手が見つかるか?ということです。愛着のあるご自宅でも、借り手からみて魅力的なご自宅とは限りません。物件の築年数だけでなく、駅からの距離など利便性も含めて冷静に判断する必要があります。特に住宅ローンがある場合は、転勤先の家賃と二重で住居費がかかってしまうので注意が必要です。なお、マンションと戸建てを比較すると、一般的にはマンションのほうが借り手が多いといわれています。
■その他心配すべきお金のこと
転勤先に移ってからのことを考えてみましょう。新天地での生活に慣れることがまずは大切ですが、ご自身が働きに出る場合、新しい勤務先がすぐに見つかるかということことも気になりますよね。看護師など、勤務先探しに困らないお仕事もありますが、一般的にはそれほど簡単なことではないかもしれません。小さいお子さまがいらっしゃる場合は、保育園探しという問題もありますね。

共働きのご家庭は、奥様の収入無しで日々の生活を過ごせるか?ということを確認してください。奥様の収入無しでは難しいご家庭は注意が必要です。失業手当が給付されたとしても、今のお給料と同じ額がもらえるわけではありません。無事再就職先が見つかっても、給与水準が今までと同じレベルが維持できるかもわかりません。世帯収入が下がってしまうと、収支のバランスが乱れることは想像に難くないですね。収支バランスが乱れてしまうことも一時的であれば問題ありませんが、長期化すると預貯金を取り崩す生活になってしまいます。
“転勤の結果、生活が大きく変わる”そんなご家庭は家計の見直しを前向きに検討して下さいね。
ブロードマインド株式会社
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