会社を退職したら健康保険ってどうなるの?

2016.04.14 2853view
結婚などを機に会社を退職したら、健康保険はどうなるのでしょう。病気やケガで病院に行った場合、診療代は全て全額自己負担となってしまうのでしょうか。
「退職したら健康保険はどうなるの?」今回はそんな疑問をお持ちの方におすすめするコラムです。
■会社を退職したら健康保険はどうなるの?

退職後の健康保険の取り扱いについては、以下の3つのパターンのいずれかに加入することになります。
1)健康保険任意継続制度へ加入
2)国民健康保険制度へ加入
3)配偶者の扶養者として健康保険制度へ加入


保険料などを比較のうえ、ご自身に合った健康保険に加入するようにしましょう!
では、具体的にそれぞれの保険料や加入する際の注意点についてみていきたいと思います。

 
■保険料はいくらくらいかかるの?

1)健康保険任意継続制度に加入した場合

健康保険任意継続の保険料は、退職時の健康保険料の2倍となります。
例えば、在職時の給与が24万円の場合、毎月11,952円の健康保険料が天引きされますが、退職後、任意継続を選択した際は、毎月23,904円の保険料を納付しなければなりません。
ただし、在職時の給与が28万円以上であれば、毎月32,312円の保険料を上限として納付することになります。
例えば、在職時の給与が59万円の場合、毎月29,382円の健康保険料が天引きされますが、任意継続を選択した場合、毎月27,888円となりますので、在職時よりも保険料が安くなるケースもありますので、注意が必要です。
ちなみに任意継続に加入できる期間は、退職後2年間のみとなっています。
2)国民健康保険制度に加入した場合

国民健康保険の保険料を計算する単位は「世帯」となります。つまり国民健康保険に加入する人数とその年齢に応じて、1世帯あたりの保険料が変動するので注意が必要です。
また国民健康保険料の算出式は、各地方自治体によって異なりますので、1世帯あたりの正確な保険料の金額は、最寄りの市役所に確認することをお勧めします。
3)配偶者の扶養者として、健康保険制度への加入した場合

例えば、旦那様の扶養者として健康保険に加入した場合は、扶養者の保険料は一切かかりません。ただし、扶養者が60歳を迎えた場合、旦那様の扶養から外れてご自身で国民健康保険に加入することになります。
 
■各健康保険に加入する際の注意点

1)健康保険任意継続制度に加入する場合

健康保険任意継続制度に加入する場合は、退職日まで2ヵ月以上当該健康保険に加入していた実績が必要となります。また、申請の際は、退職日の翌日から20日以内に行う必要があります。
※20日間を過ぎると理由の如何に関わらず手続きが不可となり、加入することができなくなります。
2)国民健康保険制度に加入する場合

国民健康保険に加入する際は、退職した日から14日以内に住所地を管轄する市役所にて手続きが必要です。
3)配偶者の扶養者として、健康保険制度へ加入する場合

旦那様の勤務先(主に人事総務)に申し出て手続きを行います。
 
■万が一に備えて、医療保険にも加入しておこう

健康保険等の社会保障制度は充実しているものの、例えば大病を患えば入院期間が長期にわたり、治療費の支払いが滞る可能性があります。
また場合によっては、貯蓄を切り崩す必要も生じてしまいます。その際のリスクヘッジとして、「医療保険」に加入することをお勧めします。

メリットは、健康保険の適用にならない差額ベッド代や食事代、衣服代などの支払いを、医療保険から支給される給付金で賄うことができます。また、格安な保険料(100円~200円程度)を上乗せすることで、先進医療特約を付加することもできます。

先進医療とは、最新の先進技術として厚生労働大臣から承認された医療行為のことを言います。先進医療を受けると、診察料、検査料、投薬料、入院料などは、健康保険などの公的医療保険が適用されますが、「先進医療の技術料」は全額自己負担になります。

例えば、がん治療で認知度が高い「陽子線治療」は平均250万円程度かかりますので、先進医療特約を付加することにより、一定金額を賄うことが可能となります。保険会社によっては、先進医療の治療に対する給付回数も異なるので、事前によく確認する必要があります。
退職後の健康保険の選択もさることながら、万が一の備えとして、医療保険に加入することもセットで検討してみてはいかがでしょうか。
ブロードマインド株式会社
社会保険労務士の資格をもつ一児のパパ。
お金に係る国の制度など難しい分野についてもわかりやすく解説します。
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