パート勤務者必見!「106万円の壁」で働き方を見直し!?

2015.10.01 49360view
社会保険の支払い免除を目的に、これまで130万円以内で勤務をされている方に働き方を見直す出来事が起こることをご存知でしょうか。
それは「106万円の壁」。2016年に導入される予定となっています。

今回はこの「106万円の壁」について解説いたします。
■「106万円の壁」とは?
夫がサラリーマン、妻がパートで勤務していた場合、これまでは妻がパートで働いた収入が年間130万円未満で、かつ、1週間あたりの労働時間が30時間未満であれば、社会保険料(健康保険・厚生年金保険)を支払わずに夫の扶養者として社会保険に加入することが可能でした。
しかし今後は下図の通り、社会保険の加入要件が変更となるため、ご自身の働き方について考える必要が出てきます。
<社会保険加入条件(改定前・改定後)>
改定前改定後
(1~3を全て満たすこと)
1週間に30時間以上勤務していること1. 1週間に20時間以上勤務していること
2. 月額あたり8.8万円以上収入があること
(年収ベースで106万円以上)
3. 従業員数501人以上の企業で働いていること
※ただし、今後は対象範囲が広がる可能性もあります。
■社会保険加入要件の変更は、いつから開始されるの?
2016年10月より開始となり、今後は社会保険の加入対象となるパート勤務者が増える見通しとなりそうです。
■「106万円の壁」がもたらす影響とは?
「106万円の壁」がもたらす影響を、以下の事例に基づいて検証してきます。
A  夫:サラリーマン 妻:パート
B  夫:自営業 妻:パート
※前提条件として、今回の改正により妻が新たに社会保険の加入対象者となること
Aの事例では、以前は夫の扶養者として社会保険に加入し、かつ、社会保険料の負担もなかったが、今後は自ら社会保険に加入しなければならず、当然収入も減少となります。
例えば、月給が8.8万円の場合、社会保険料は月額約1.3万円発生します。
すなわち年間あたり約15.6万円も収入が減少してしまいます。
一方でBの事例では、夫が自営業である為、妻自身が国民健康保険・国民年金に加入し、保険料を負担していましたが、今後は健康保険・厚生年金にそれぞれ切り替えとなります。
保険料負担については、国民健康保険、国民年金保険料が約1.9万円程度なので、切り替えによって、先ほどの事例Aと異なり、月額約0.6万円の収入増となります。(年間約7.2万円の収入増)
なお、事例A・Bともに、厚生年金に加入することになりますので、将来の年金受給額は厚生年金に1年間加入することによって、年間約6,000円程度増加します。
■今まで通りに社会保険料を払わずにするには?
結局、働く時間を週20時間未満に減らすか、年収を106万円未満に抑えるか、または従業員数500人以下の会社に転職すれば、今まで通り夫の扶養のままで すが、一方で将来の老後資金の面からは、毎月の手取りが減ったとしても、厚生年金に加入することで、年金額が手厚くなるメリットもあります。
また、労働時間を短くすれば当然収入自体も少なくなることになります。
今回の106万円の壁は、改めて働き方を考える良い機会になります。
目先の損得だけでなく、中長期的な視点も踏まえて検討してはいかがでしょうか

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