結婚を機に退職。雇用保険から支給される失業保険の受給資格とは

2015.09.11 3135view
遠距離恋愛が成就して結婚。仕事は続けたいけれど、彼の勤務地へ引越して同居生活をスタートするため、やむなく一旦退職。見知らぬ土地での求職活動は大変そう・・・。
でも彼1人の給料では不安・・・。
そんな時に、当面の収入を確保する手段があります。
そう、雇用保険から支給される「失業保険」ですね。
■雇用保険とは?
雇用保険とは、雇用形態(正社員・アルバイト等)に関わらず、1週間に20時間以上就業した場合に加入することになります。雇用保険に加入することによって、育児や介護でやむを得なく会社を休まざるを得ない場合に、給与の一定割合が給付金として支給されます。
また記事のタイトルの通り、結婚を機に退職するなど、一定の条件に該当した場合にも「失業保険」を受給することができます。
■失業保険とは?
失業保険は、結婚などを機に自己都合で退職した場合や、解雇や倒産などで職を失った場合に、「新たな仕事が見つかるまでの期間」受給することができます。
つまり単に失業状態だけでは受給することが出来ず、働く意欲があり、積極的に就職活動をしているが、なかなか就職が決まらない場合に受給することができます。
その為、就業意欲が無い場合は勿論、病気やケガ又は妊娠・出産などですぐに就職することができない場合は、失業保険を受給することはできません。
■結婚を理由に退職したけど、失業保険はもらえる?
失業保険の受給資格は、原則雇用保険に1年以上加入した場合に付与されます。その為、入社まもなく退職した場合は、受給資格が付与されないことになります。但し、倒産や解雇といった会社都合の場合は、6ヶ月以上へ短縮されます。
■失業保険の受給申請について
退職後、約2週間以内に勤務していた会社から「離職票1・2」が届きます。届き次第、「離職票1・2」と以下の書類を揃えて、最寄りのハローワークで手続きを行います。
・雇用保険被保険者証
・運転免許証などの身分証明書
・印鑑
・証明写真2枚
・預金通帳
■失業保険でいくらもらえるの?
失業保険の金額(日額)の算出方法は、退職前直近6ヶ月間の給与支給総額を180で割ります(「賃金日額」といいます)。その賃金日額に対して約50~80%(60歳~64歳については45~80%)の支給率を乗じた金額が、1日あたりの失業保険の金額となります。
例えば、自己都合で退職した32歳女性(勤続年数12年)で毎月の給与支給額が36万円の場合は以下の通りとなります。
360,000円×6ヶ月=2,160,000円(直近6ヶ月間給与支給総額)
2,160,000円÷180=12,000円(賃金日額)
12,000円×50%(支給率)=6,000円(1日あたりの失業保険の金額)
■失業保険の給付日数
失業保険の給付日数、いわゆる失業保険を貰える日数は、「退職理由」や「雇用保険に加入していた期間」さらに「退職時の年齢」によって異なります。
例えば、結婚などの自己都合で退職した場合と、解雇等、会社都合で退職した場合は以下の通りとなります。
<自己都合退職>
*図をクリックすると拡大します

※なお、退職理由が自己都合の場合は、退職後一定期間(約3ヶ月間)は給付制限期間となり、失業保険が支給されない為、注意が必要です。

<会社都合退職>
*図をクリックすると拡大します

自己都合で退職した場合は、給付制限期間経過後、4週間に1回、ハローワークより失業の認定を受ける必要があります。つまり4週間就職活動を行ったにも関わらず、失業状態であることをハローワークよりお墨付きをもらい、ようやく給付日数の範囲内で失業保険を受給することができます。

いずれにしても失業保険は、次の再就職までの生活を支援する制度です。失業保険を上手く活用しながら、じっくりと自分にあった仕事を見つけたいものですね。
ブロードマインド株式会社
社会保険労務士の資格をもつ一児のパパ。
お金に係る国の制度など難しい分野についてもわかりやすく解説します。
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