まもなくNISAの非課税期間が終わる!含み益がでていたら売るべき?

2017.07.20 2150view
2014年に始まったNISA制度。NISAの非課税期間は5年間なので、開始当時から利用している方はもうすぐ終わりを迎えますね。とはいえ、NISAは運用期間が終わった後もさらに運用を続けることができます。では、含み益がでている場合、売却するのと運用を続けるのとどちらが良いのでしょうか……?
■まずは、2014年当時のNISA制度を再確認!
非課税という大きなメリットがある「NISA」。NISA制度は、2014年に誕生してから現在に至るまでいくつか制度改正がされています。そこで、まずは2014年当時のNISA制度について確認してみましょう。
現在は変更可能となっている金融機関ですが、当時は変更不可でした。「株式投資は対象外」など、金融機関によって取り扱っている商品が異なることを考えると、金融機関選びで失敗すると悲惨な状態になっていたかもしれないということですね……。また、非課税枠も現在の120万円に対し、当時は100万円でした。つまり、利用できる枠が小さかったというわけですね。このように振り返ってみると、2014年当時と比較して、現在のNISA制度はかなり便利になっていますね。
では、非課税期間に関してはどうでしょうか?
こちらは、現在と変わりなく5年間です。つまり、2014年にNISAで購入した金融資産は、2018年には非課税期間を終えるということですね。2017年7月現在の日経平均が20,000円前後なのに対し、2014年の日経平均は14,000円~16,000円くらいでした。ということは、日本株関連であれば、当時購入した金融商品は値上がりしていることが多いのではないでしょうか……?
■ロールオーバーの限度額も100万円から120万円に
前述で、2014年からNISAで運用を行っている方は2018年には非課税期間が終わるとお伝えいたしました。では、非課税期間が終わったら必ず売却しないといけないのでしょうか?
実は、売却せずにそのまま2019年の非課税枠に移すこともできます。これを「ロールオーバー」と言います。また、非課税枠も100万円から120万円へと拡大しています。そのため、2014年からの運用により殖えた資産に関しても、そのままロールオーバーをすることができます。なお。ロールオーバー時に非課税枠の120万円を超えた部分に関しては、NISA口座ではなく一般口座に移すことになります。ただし原則として、ロールオーバーは同一金融機関でしかできません。そのため、金融機関の変更を検討している場合はご注意ください。
■非課税期間がまもなく終わる!含み益がでていたら売るべき?
前述のとおり、2014年当時の市況環境と現在の市況環境を比較してみると、当時購入した金融資産は含み益がでている可能性が大いにあります。しかし、「これからさらに値上がりするかも」と思うと、なかなか売却にも踏み出しにくいですよね。では、非課税期間がもうすぐ終わりを迎えるタイミングで含み益がでている場合、売却のタイミングについてどのように考えれば良いのでしょうか?
「まだまだ値上がりする!」と積極的に値上がり益を取るのでなければ、売却を検討することをおすすめします。当然ですが、必ずしも来年度に今より含み益が膨らんでいるという保証はありません。そのため、ご自身の中で「運用当初よりも結構資産が殖えたな」という実感のある方は、利益確定することも有効な手段の1つといえます。
非課税期間が残っているのに売却するの?と疑問をお持ちの方のために、2018年に入って含み損がでた場合を考えてみたいと思います。そのまま非課税期間を過ぎてしまって、一般口座に移った場合は特に注意が必要です。なぜならば、そのタイミングの時価が以降の評価額となるからです。
では、具体例を挙げて説明します。2014年に100万円で購入した金融資産が、2018年に80万円に下がっていたとします。すると、以降は80万円が取得単価となります。では、この取得単価80万円の金融商品が100万円まで値を戻したとしましょう。このタイミングで売却した場合、「20万円値上がりした」とみなされ、結果的に課税されてしまうことになります。つまり、100万円で購入した金融資産を100万円で売却しているだけなので、実際のところ儲けは出ていないにも関わらず、80万円の金融資産が100万円に値上がりしたとみなされてしまうというわけです。NISAのこういった特性を考慮すると、非課税期間が終わる2018年ギリギリまで保有せずに利益確定してしまうというのは、一つのリスクヘッジとも言えますよね。
もちろん、「いつ売るか?」はとても難しい投資判断です。よって、「いつ売るのが正解だったのか?」は誰にもわかりませんが、ご自身が納得のいく選択をできると良いですね。そして、せっかく資産運用をするのであれば、NISAのような非課税制度を積極的に活用することをおすすめします!
ブロードマインド株式会社
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!
難しいお金の話を分かりやすく解説します。
  • この記事が参考になったら
    いいね! してね
まわりにもシェアしよう!