「ねんきん定期便」の見方が知りたい!どんなことが書いてあるの?

2017.05.15 837view
国民年金または厚生年金に加入している方が、誕生月を迎えると送られてくる「ねんきん定期便」。このコラムを読んでいる方の大半が、一度は目にしたことがあるのではないかと思います。では、「ねんきん定期便」にはどんなことが書かれているかまで、きちんと把握できていますか……?
■「ねんきん定期便」誕生の背景とは?
冒頭でもお伝えしたとおり、国民年金あるいは厚生年金に加入している方が誕生月を迎えると送られてくる「ねんきん定期便」。では、いったい何のために送られてくるのでしょうか?
目的としてはご自身の年金加入状況を確認してもらうためで、これまでの加入記録が記載されています。また、35歳・45歳・59歳の節目年齢を除き、1年に1度、誕生月にはがきで送られてきます。
そもそも、なぜ「ねんきん定期便」が送られてくるようになったのでしょうか?
みなさんは、いわゆる「消えた年金記録問題」を覚えていますか?当時の社会保険庁が年金加入者の記録を紙ベースからデータへ移行する際に、記録が抜けてしまい、きちんと保険料を払っていたのに反映されていない方が多数発生してしまったという事件です。この「消えた年金記録問題」の反省から、「ねんきん定期便」を送付して、加入者自身にも年金の加入状況を確認してもらうことを始めたというわけです。
■「ねんきん定期便」にはどんなことが書かれているの?
さて、実際に「ねんきん定期便」を確認してみましょう。前述のとおり、35歳・45歳・59歳の節目年齢以外ははがき形式で届きますので、基本的には以下のような「ねんきん定期便」を受け取ることになります。
~表面~
~裏面~
手元に届いた段階では、上記状態のものを目にすることになります。そして、赤枠内の矢印部分をめくると、以下のようなこれまでの加入状況や案内などを確認することができます。
~中面(表)~
~中面(裏)~
みなさんにまず確認してほしいのは、中面(表)の①の部分です。①には何が記載されているかというと、今までの加入期間です。厚生年金被保険者である会社員の方は厚生年金(b)の部分を、自営業の方や専業主婦の方など、国民年金のみの方は国民年金(a)の部分を必ずチェックしてください。なお、これまでに転職をされたことのある方は、合算の期間となっているか確認することもお忘れなく!
これまでの加入期間が確認できたところで気になるのが、将来いくら年金を受給することができるのか?ということですよね。こちらが記載されているのが中面(表)の②の部分です。国民年金、厚生年金合算の金額が記載されています。年齢の若い方など、加入期間が短い方のなかには、あまりの金額の少なさに不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。実際に、筆者も「ねんきん定期便」を初めてきちんと確認したときに、あまりの金額の少なさに愕然としたことを覚えています。しかし、記載されている金額しか受給できないわけではないので、ご安心ください!
どういうことかというと、記載されている金額はこれまでの加入実績に応じた額となっており、今後納めていく分は反映されていません。よって、これからもきちんと納め続けることで、それに応じて将来受け取れる年金額は増えていくのです。
なお、50代になると「ねんきん定期便」の見方が変わります。年金受給がよりリアルになる50代には、これまでの加入実績に応じた給付額ではなく、将来の見込み給付額を教えてくれます。つまり50代の方の場合は、「ねんきん定期便」に記載された金額を将来受け取れる金額と想定することができるわけです。もちろん、現在の年金制度に60歳まで加入し続けることが大前提なので、早期退職などをした場合はそのぶん将来受け取れる金額が少なくなります。よって、あくまでも参考額として考えてくださいね。
■「ねんきん定期便」が届いたら……何をすれば良いの?
前述のとおり、ご自身の年金に関する情報が記載されている「ねんきん定期便」。実際に、「ねんきん定期便」が届いた際には、何をすれば良いのでしょうか?
まずは、きちんとご自身の加入実績を確認しましょう。「ねんきん定期便」のできた背景として、「消えた年金記録問題」があることからも分かるとおり、国に頼りっきりというのは危険です。やはり、自分自身の年金なので、加入期間に誤りがないか?などチェックするようにしましょうね。
また、35歳・45歳・59歳の節目年齢になると、はがきではなく封書で「ねんきん定期便」が届きます。はがきよりも詳細な情報が載っていますので、この封書形式の「ねんきん定期便」は必ず捨てずに残しておくようにしましょう。
最後に……「ねんきん定期便」が届く誕生月のタイミングで、将来受け取れる年金額をきちんと確認することもそうですが、ご自身が望む老後の生活を送るための貯蓄ができているか?もきちんと確認するようにしましょうね!
ブロードマインド株式会社
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!
難しいお金の話を分かりやすく解説します。