貯蓄型保険料が払えない……そんな時にとるべき3つの方法

2016.02.17 1167view
教育費や住宅ローンがかさんで、日々の生活が大変。将来のために大事なのはわかってはいるけれど、貯蓄型保険の保険料が結構な家計の負担で……という声もよく聞きします。でも、「もう解約しようかな」と考えている方は、ちょっと待って!

今回は、貯蓄型保険の保険料が払えなくなったときに、とるべき3つの方法をご紹介します。
■解約以外の3つの選択肢
基本的に貯蓄型の保険は途中で解約してしまうと、払込金額>解約金となり損をしてしまいます。そのため、「どうしても保険料を払うのが厳しい」場合は仕方ないとはいえ、なるべく解約という手段は避けたいものです。保険料の工面が難しい場合、解約以外の手段はあるのでしょうか。

今回は、こんな時に検討すべき3つの方法をご案内しましょう。


1.保険会社からお金を借りる(自動振替貸付)

「ちょうど転職活動中で、今だけ支払いが厳しい……」
このように、短期間だけ支払いが厳しい場合に検討すべきなのがこの方法です。貯蓄型保険の場合、前述の通りいつ解約しても解約金を受け取れます(=解約金が貯まっています)が、この解約金の一部を借りることもできるんです。解約金の一部を保険会社から借りることで、現金として引き出すこともできます。これを契約者貸付と呼びますが、契約者貸付の延長で当面の保険料を解約金から振り替えてくれる制度になります。自分の解約金から保険料を払うことに違和感がある方もいるかと思いますが、貸付限度額の範囲であれば保険契約は有効となります。もちろん、元々は自分の解約金とはいえ、「保険会社から借りている」ことになりますので、最終的には「借りた金額分+利息」を支払う必要があります。※利息は加入した時期や商品によって異なります。

やはり、「保険契約が有効」というのは、特に保障機能がある保険にとっては大きな意味があります。たとえば、生命保険等の場合、保険契約自体は有効となっていますので死亡保障も維持されます。死亡時には、死亡保険金額から「貸付金額+利息」が差し引かれた額が給付されます。


2.一部だけ解約する(減額)

「保険料を全額払うのは難しいけど、半額なら払えるかも」
こんな場合は、一部分だけ解約するということが可能です。この、一部分だけ解約することを減額といいます。減額の場合、解約されるのはもともとの保険の一部分だけですので、残りの部分は継続することができます。たとえば、満期金が500万円の学資保険に加入していたとします。半分に減額した場合、満期金が250万円の学資保険となるイメージです。(なお、毎月の支払も半額程度になりますが、きっかり半額になるとは限りません。保険金額や満期金額が一定金額以上だと割引制度があったりする関係で、減額すると割引制度が利用できず、少々利回りが落ちてしまうことがあるためです。)また、減額した分の解約金は、減額のタイミングで解約金として支払われます。


3.保険料の支払いをストップ!これまで支払った保険料のみで契約を継続する(払い済み)

「全額はもちろん一部分であっても保険料を支払っていくことが長期的に難しい。」
このような場合は、いよいよ解約が頭に浮かびますよね。こんな時には、払い済み制度を検討してみましょう!払い済みとは、今後の保険料の支払いをストップし、これまで支払った分のみで継続することです。(払い済みを行ったタイミングの解約金をベースに保障額を再計算したうえで、契約が継続されます。)貯蓄型保険は、支払い満了期間まで支払うことが前提で保障額や満期金が設定されています。途中で保険料の支払いをストップすることで、当然保障額や保険金額は小さくなります。
以上、解約以外の選択肢となりうる3つの方法をご案内しました。しかし、現在の状況ではおすすめできませんが、じつはもう1つ方法があります。
■新たな保険に入りなおす(転換制度)
「現在の解約金を下取り」という説明を受けたことがある方もいらっしゃるかと思います。「転換制度」は、契約中の保険を解約して得た解約金をもとに、新たに契約する保険料に充当することができる仕組みです。ここで、「払い済み」と「転換制度」は何が違うの?と疑問に思う方もいるかと思いますので、詳しくみていきましょう。
■「払い済み」と「転換」の違いとは?
いずれも、これまでの解約金をベースとした保険という点では同じですが、大きな違いとして、支払い保険料に適用される「予定利率」の扱いが異なります。
「払い済み」は、再計算される際に利用される予定利率は、契約時の予定利率が適用されます。一方、転換で利用される予定利率は、契約時のものではなく、転換をしたタイミングでの予定利率となります。(「予定利率」とは、保険会社が保険商品の開発等の各種計算で利用する利率です。銀行の利率とは異なりますのでご注意ください。)
過去の予定利率と比較すると、現在は予定利率が低くなっている傾向がありますので、古い契約に関しては、過去の契約時の予定利率を活かせる払い済みのほうが有利なことが多いといえます。
■「解約」と「払い済み」の違いとは?
解約以外の選択肢の1つである「払い済み」ですが、解約と払い済みの違いについても混同されがちですので、これらの違いについても説明したいと思います。

たとえば、加入して10年が経過したタイミングで、支払いが困難になったとします。ここで解約をすると、そのタイミングで、今まで積立をした分に対する解約金が払い戻されて保険契約は終了します。一般的には、途中解約となるので、積立金額(支払保険料)>解約金となります。
それでは、払い済みした場合はどうなるのでしょうか?
支払いはストップされるので、以降の支払いはありません。その代わり、今の解約金をベースに保障は小さくなりますが保険契約は存続します。払い済み後も保険会社が運用してくれますので、満期時には、積立金額(支払保険料)を上回る金額が戻ってくる可能性があります。もちろん、商品やタイミングにもよりますので、払い済み後のシミュレーションは保険会社に直接確認してくださいね。
貯蓄型保険が払えなくなってしまった場合の3つの方法は、いかがでしたか?積立保険に限らず、そもそも保険料が払えなくなることがないように金額設定して加入するようにしましょう!
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