生命保険を貯蓄型から掛け捨てに。損はしないかな??

2016.01.25 3063view
現在加入している貯蓄型生命保険。貯蓄型にはしたものの、出費が大きいのが悩み・・・という方もいらっしゃるかと思います。
「掛け捨ての保険に変えたいけれど、損は出ないのかしら?」
「解約払戻金は少なくなってしまうし、どうしたらいいのだろう」
今日はそんな悩みを抱えている方のためにコラムを書きます。
■「貯蓄型保険」と「掛け捨て型保険」。何が違うの?
両者の違いは、「お金が貯まるか・貯まらないか」がポイントです。
今回は、便宜上どちらも生命保険(死亡時に支払われる保険)をベースに説明します。
<貯蓄型保険とは>
貯蓄型保険とは、保障を得ながらも満期などにお金が戻ってくる貯金機能と死亡保障がセットになっているタイプを指します。代表的な例が学資保険です。
子供が学校に入るタイミングで積み立てていた(=支払っていた)お金が戻ってきます。商品によっては、支払額以上にふえて払い戻される商品と元本を割りこむ商品とがあります。
もし、積み立て中に親が死亡してしまった場合は、以降の支払いが免除されて、満期時に学費が入ります。
そのため、親が死亡してもしなくても子供の教育費を確実に準備できる商品となります。
また、終身保険も代表的な貯蓄型保険となります。終身保険というのは、その名の通り「身が終わるまで」一生涯保障されるということで、何歳で死亡しても必ず保険金が支払われる保険を指します。
保険会社から見ると、必ず保険金を支払わないといけません。
また途中解約時には、死亡保険金額より少ない額にはなりますが「解約金」として一定額を戻してくれる仕組みになっています。
尚、それぞれの金額の大きさを比べると、契約から一定期間が経過すれば、支払保険料総額<解約金<死亡保険金額
となります。
「支払保険料総額よりも解約金が多い」ということで、「一生涯の保障を買う」という本来の目的よりも貯蓄目的で加入する方も珍しくありません。
<掛け捨て型保険とは>
一方、掛け捨て保険とは何でしょうか。こちらは、万が一死亡してしまった場合は保険金の給付がありますが、満期までに死亡しなかった場合は支払ったお金は戻ってきません。
掛け捨て保険と貯蓄型保険とを比較すると、同じ保障内容であれば、掛け捨て保険の方が当然保険料は安くなります。
そのため、損得でいうと「保険を利用することなく保険料を払って終わり」という方が多く、払い損になることが一般的です。
それでも、安心料として安く済ませたいという方に向くのが、掛け捨て型保険といえます。掛け捨て保険の場合は、保険料金を安くすることが重要です。
保険会社によって、同じ死亡保障金額でも保険料金が大きく異なります。最近では、たばこを吸わない方は保険料を安くするなど割引制度がある保険商品もありますので、いろいろ比較検討して見るといいでしょう。
■貯蓄型保険から掛け捨て型保険に切り替えた場合、損する?
さて「毎月の保険料が厳しいので、掛け捨て保険に切り替えたい」・・・そんな方が気になるのは「今切替えをすると、損が出ないのか?」ということですね。
残念ながら、基本的には損が出てしまうことが多いかと思います。なぜなら、「掛け捨て保険に切り替える」というよりは、貯蓄型保険を解約して、新規で掛け捨て保険に加入するのが基本的な形になるからです。
実際にご加入している保険次第ですが、一般的には貯蓄型保険を途中解約すると、今まで払ってきた保険料金と比較すると少額の解約金が戻ってきます。
特に加入したばかりの貯蓄型保険は、途中解約した際に払い戻される割合が低くなりがちなので要注意です。
とはいえ、これは加入している保険次第です。保険の種類によっては、満期金を受け取る前に解約したほうが、払ったお金(保険料)に対して戻ってくるお金の割合(払戻率)が高いこともあります。
切り替えを検討する場合は、現在加入している貯蓄型保険を解約したらどの程度お金が戻ってくるのかを必ずチェックしましょう。
■FPからのアドバイス
「貯蓄型保険をやめて、掛け捨て保険に切り替える」というのは、前述のとおり損が出る可能性があります。そのため、単純に「毎月の保険料支払いが厳しいから解約」を検討する前に、「本当に解約すべきなのか?」をはっきりさせるべきでしょう。
その際に重要なのが、貯蓄型保険の「現金化できるタイミングはいつか?」ということです。例えば「子供の教育費がかかってきたので保険料金を下げたい」と考えたとします。
確かに保険料金が家計を圧迫していたとしても、今加入している貯蓄型保険が現金化できるタイミングが子供の教育期間だったらどうでしょうか?
これは、今の貯蓄型保険は、学資保険と同じ役割を果たしていると言えるでしょう。
今の教育費を拠出するのに、保険料が障壁になっているように一見思えますが、この貯蓄型保険が将来の教育費負担を和らげてくれるかもしれません。
このように、目先の保険料の多寡ではなくご自身のライフプランと照らし合わせて、掛け捨て保険に切り替えるのか否かを考えるようにしましょう
ブロードマインド株式会社
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!
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