冬のボーナスで投資デビュー!ラップ口座って何?

2015.12.09 1017view
待ちに待った冬のボーナス!今年こそいよいよ投資デビューしたい!と考えている方もいるのではないでしょうか。
色々な証券会社のホームページを調べてみると、「ラップ口座」というサービスを最近目にしますよね。
今回は、一定金額を預ければ自分に合った分散投資をしてくれるという「ラップ口座」について解説します。
■ラップ口座とは?
<ラップ口座とは?>
ここでいうラップとは、音楽のラップ(rap)ではなく、サランラップの様な食品などを包むラップ(wrap)を指します。
どのような口座と言うと、証券会社等が預かった資金の運用、管理を一括で請け負う、いわば丸ごと資産運用サービスです。
金融機関と顧客(投資家)が「投資一任契約」を結ぶ事で、金融機関が、顧客(投資家)にあった投資戦略を提案し、その後の運用までを顧客(投資家)に代わって一括管理してくれます。
<顧客にあった投資戦略とは何?>
これから伸びる国や分野に投資して、資金を積極的に増やしていくのか?
安定的に資産を守るのか?人によって投資方針は事なりますよね。
本来は、自分自身の投資方針に合わせて、自分で運用商品を選ぶ必要がありますが、ラップ口座は、ヒアリングや質問シートなどに回答する事で投資方針を決めます。その後は、商品選びから管理まで一括して証券会社に任せる事が出来ます。なお、ラップ口座内の商品とは、投資信託になっている事が一般的です。
<具体的な例を見てみましょう>
たとえば、1,000万円を投資に回すことを検討しているとします。
その1,000万円を積極的に増やす事を決めたとしても、日本の株式に投資するのか?外国の株であればどの国の株式に投資するのか?
あるいは、分散して投資するとしたら、どの国にいくらずつ投資するのか?を自分自身で決めるのは難しいですよね。
仮に積極的に増やす事を目的にラップ口座を利用したとすると、これから伸びそうな国や伸びそうな分野に投資する商品をいくつか選択してくれます。
当然、経済環境の変化などで伸びそうな分野や国が変わってくる事もありえます。ラップ口座であれば、途中で商品の入れ替えも任せる事ができます。これを専門用語でポートフォリオの管理と言います。

預けた資金を一括で任せるサービスと言う特性上、もともとは富裕層向けのサービスでした。
一昔前までは、最低預託金額が数千万円~と一般の方々には敷居の高いサービスだったと言えるでしょう。ところが、昨今では数百万円からできるように最低預託金額も下がってきています。
■ラップ口座のメリットと注意点
では、そんなラップ口座のメリットと注意点を見ていきましょう。
<メリット>
最大のメリットは、投資戦略さえ決めてしまえば、後は金融機関に任せておけるということです。
毎日投資商品の値動きを気にしないで済むので、非常に簡単な運用と言えるでしょう。また、通常金融機関で取引をすると、取引をするたびに売買手数料が掛かりますが、ラップ口座では、売買手数料などは掛かりません。そのかわり、預託金額に応じて報酬を支払う必要があります。

通常の売買手数料は、顧客の財産が増えようが減ろうが売買をするたびに金融機関に入ってきます。極論を言えば、金融機関にとっては売買さえしてくれれば、手数料が入るので、顧客利益を無視して、高頻度での売買を提案している風潮がありました。

一方、ラップ口座の場合は、預託金額に応じた報酬となっています。
金融機関からみても顧客の預託財産が増えれば、自分たちの報酬が増えます。
逆に言うと、預託財産が減ってしまうと、自分たちの報酬も減ってしまうので、顧客と金融機関の目的が一致しているので、顧客の利益度外視ということは起こりづらいと言えるでしょう。
<注意点>
それではラップ口座の注意点とは何でしょうか?
まず、金融機関に一任と言っても、運用の成果を保証はしてくれません。
元本が割り込むことは充分にありうるので、あくまでも運用商品ということを忘れないようにしましょう。
また、コストの面からも必ずしも有利な選択肢とは言えないかと思います。と、言うのは、ラップ口座で選ばれる運用商品を見てみると、そもそも手数料が低い商品(インデックス型)が中心になっている事が一般的です。
この辺りの投資信託の基礎知識は、以前のコラムを参照ください。
そのため、「売買手数料が掛からない」と言うラップ口座のメリットの意味が薄れてしまいます。実は、インデックスの商品自体にかかる手数料と、ラップ口座の預託財産に掛かる報酬とを比較すると、実はラップ口座の方が割高になってしまう事が見受けられます。最近では、インデックス型の投資信託の中にもしっかり分散投資が出来ている商品や、ターゲット型と言って保有年数(多くは退職タイミング)に合わせて自動的に組み入れ商品を買える商品も増えてきています。
ラップ口座を利用せずとも、自分で上記の商品を買った方がコスト的に有利ということも考えられます。
もちろん、金融機関に一任できると言う手軽さを考えれば、コストが掛かってしまうのは仕方ないのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
一見便利なラップ口座。以前と比較して最低預託金額が下がったとはいえ、個人的にはまだまだ投資デビュー時の金額としては大きな金額に思います。
とはいえ、ご自身の投資できる金額感や価値観等に合うようであれば、検討してみてはいかがでしょうか?
ブロードマインド株式会社
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