投資信託の積み立てがまとまった金額になったらETFを考えよう

2015.10.27 1164view
インデックス型の投資信託でスタートしたけれど、そろそろ自分自身で売買したい。
次のステップとして「ETF」を選択肢に入れてみるのも良いのではないでしょうか?
■ETFとは?
ETFとはExchange Traded Fund の略で、証券取引所に上場され株式と同様に売買できる投資信託のことです。
2015年10月現在、東京証券取引所には200本以上のETFが上場されています。ETFはインデックス型が主流で、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価など指数に連動するタイプの投資信託です。上場していない投資信託にもインデックス型がありますが、それらに比べて運用管理費用などのコストが安い点が魅力です。現在では、非上場の投資信託と同様に日本国内のインデックスだけではなく、海外のインデックスにも投資できる幅広いラインナップが揃っています。
それでは、非上場投資信託とETFの違いを見てみましょう。
■非上場投資信託とETFの比較非上場投資信託とETFの比較
 非上場投資信託 ETF
購入窓口 証券会社、銀行など証券会社
購入価格 基準価額(1日に1つ)取引価格
注文方法基準価格が分からない状況で購入・換金の申込みを行う成行き・指値
購入時手数料投資信託・販売会社ごとに手数料率が異なる証券会社ごとに手数料率が異なる
信託報酬ETFと比べ高い
0.50~1.00%/年
※各商品により異なり、レンジ以外の場合もある
非上場投資信託と比べ低い
0.15~0.40%/年
※各商品により異なり、レンジ以外の場合もある
最低投資金額1万円程度
(より少額から可能なものもある)
多くは10万円以上
(それ以下で購入可能なものもある)
信用取引できないできる
■ETFの種類
ETFは大きく分けて2種類あります。

1つは国内で組成され、国内の証券取引所に上場しているETF(一般的に国内籍ETFと呼びます)、もう1つは海外で組成されたETF(一般的に外国籍ETFと呼びます)です。
国内籍ETFは全国の証券会社で取引ができ、外国籍ETFは特定の証券会社で国内での取引が可能となっています。
外国籍ETFのメリットは商品バラエティが豊かであり、売買高が多いことです。
証券取引所の取引では、売買高が少ないと売買が成立しないリスクや予想される価格より著しく離れた価格で売買されるリスクがあるため、売買高が多く流動性が高いのは大きなメリットになります。
デメリットは取引手数料と税金です。国内籍ETFに比べ売買手数料を高く設定されていることが多いのです。また米国ETFの場合、売却益は米国の課税が免除され二重課税はされません。

しかし分配金収入に関しては米国で10%の税金がかかり、さらに日本で20.315%の源泉分離課税が課されます。外国税額免除によって二重課税分を取り戻すことが可能です。その場合、日本国内の税務署で確定申告を行う必要があります。
■銘柄選びのポイントは・・・?
銘柄選びよりも、自身の大切な資産をどの地域のどの資産に投じるかのアセットアロケーション(資産配分)が大事です。
外国では投資教育の一環で当然のこととして教えられますが、日本では商品の話ばかりが先行してしまいアセットアロケーションと聞いても???という方が多いかと思います。
資産配分の方法はリスク許容度や投資方針によって変わってきますが、そういったアドバイスをもらえる環境がない方については、以下の年金運用の資産配分を真似て始めてみるのはいかがでしょうか?
■年金運用のアセットアロケーション
私たちの大切な老後年金は銀行に寝ているのではなく、株や債券で運用されています。
世界で最大規模の年金基金であるGPIF。日本の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人です。GPIFの基本配分は国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%。株式50%、債券50%の比較オーソドックスな資産配分です。
また年金基金で有名な米国最大のCalPERS(カルパース)はカルフォルニア州の職員退職基金の運用を行っており、世界株式54%、世界債券18%、不動産8%、オルタナティブ(上場株式や債券などの伝統的な資産への投資とは異なる代替的な投資手法のこと)10%、その他10%となっています。
カルパースの10年平均利回りはなんと7%超の実績を誇っています。ちなみ利回り7.2%で10年間運用すると資産は2倍になります。
他にも色々な国の年金基金がありますので、気になった人はインターネットでリサーチしてみてはいかがでしょうか?
英語が得意な人は、アメリカのロボアドバイザーのHPなどを利用するのも良いかもしれません。簡単な操作と質問に答えるだけでオリジナルのアセットアロケーションを組むことが可能です。
■ETFは長期運用向き
ETFは上場投資信託なので、株式のようにデイトレードも可能です。
しかし頻繁に売買を繰り返してしまうと、売買の度に証券会社への支払手数料がかかりますし、利益が出ていれば毎日税金が発生しますので、せっかくのコスト安が台無しになってしまいます。
資産配分を決定したら5年、10年・・・と長期間保有して続けていきましょう。
資産運用はコツコツ長く続けていく人が報われます。
定期的に資産配分を見直ししながら長期投資に取組んでいきましょう。
ブロードマインド株式会社
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