ガンの治療で働けない……こんな時にも障害年金ってもらえるの?

2017.10.05 283view
今は元気に働いていても、いつ病気やケガで働けなくなってしまうかは誰にもわかりませんよね。だからこそ元気な今のうちに、万が一の備えについて考えておく必要があります。保険に加入するというのも1つの手ですが、公的な制度があるのであれば知りたくありませんか……?
■障害年金とは?
年金というと、老後にもらえる老齢年金が頭に浮かぶかと思いますが……じつは、障害状態になってしまった場合にもらえる「障害年金」というものがあるのをご存知でしょうか?
老齢年金と同様に、“障害基礎年金”と“障害厚生年金”の2種類存在します。病気やケガで初めて医師の診療を受けた際に、国民年金に加入していた場合は障害基礎年金、厚生年金に加入していた場合は障害厚生年金も受け取ることができます。
障害基礎年金・障害厚生年金ともに、障害の症状に応じた障害等級によって受給対象か否かが決められています。障害基礎年金は、障害等級1級と2級が対象です。一方、障害厚生年金は、1級、2級に加えて、3級も対象となります。障害厚生年金のほうが3級まで対象ということもあり、より手厚いことがわかりますね。
■障害年金の受給額
それでは、実際に給付額を確認してみましょう。まず、障害基礎年金ですが、1級の場合は974,125円/年、2級の場合は779,300円/年が給付されます。どちらの等級も、子どもがいる場合は別途加算があります。
次に、障害厚生年金です。こちらも老齢年金と同様に、収入に比例して受給額が変わる仕組みになっています。まずは、以下の数式に当てはめて報酬比例の年金額を算出します。
ただし、上記の式によって算出した額が下記の式によって算出した額を下回る場合は、下記の式によって算出した額が採用されるとのことです。
なお、被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算してくれるので、まだ被保険者期間が短い若い方なども安心ですね。そして、上記の式で算出した報酬比例の年金額をベースに、等級に応じた加算が追加されます。
【1級】
(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕
【2級】
(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,300円)〕※
【3級】
(報酬比例の年金額) ※最低保障額 584,500円
※対象者のみ
(出典:障害厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法/日本年金機構
なお、障害等級1級・2級に該当する方が受給できる“配偶者の加給年金”は、生計を維持する65歳未満の配偶者がいる場合に加算される部分です。そのため、独身の方は対象外となります。
上記を踏まえて、たとえば平均標準報酬月額が30万円の独身OL(30歳)の場合、どれくらいの障害年金がもらえるのか確認してみましょう。この方の場合、報酬比例の年金額=641,250円となります。仮に、障害等級が1級と認定された場合、障害厚生年金=641,250円×1.25=801,563円/年、障害基礎年金=974,125円/年となるので、合計年額:1,775,688円が受給されるということですね。
■ガンの場合も受給対象になるの?
そんな障害年金ですが、病気やケガが原因であれば、病名だけで対象外になることは少ないようです。では、近年増加傾向にあるガンも対象となるのでしょうか?
もちろん、ガンも受給対象の疾病となっております。認定基準に関しては、以下のURLを参照してください。
ほぼ寝たきりの場合は1級、自宅療養ではあるものの、ある程度身の回りのことはできる場合は2級といったところでしょうか。また、職場復帰できる状態であっても、3級を受けられる可能性があるようです。
さて、ガンのための備えと言えばガン保険があげられますが、障害年金との住み分けはどうなっているのでしょうか?
基本的にガン保険は、ガンの治療のために備える保険です。一方、障害年金は治療後の生活費の補てんという位置づけかと思います。そのため、どちらも大事であり、片方だけあれば良いというものでもありません。障害年金があるからと安心せずに、万が一に備えて保険に加入しておくこともお忘れなく!
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