確定申告で医療費控除を受けたい!領収書を紛失したら諦めるべき?

2017.10.03 594view
確定申告をすることで、一定額の医療費がかかった家庭に対して、医療費の一部を税金から控除してくれる「医療費控除」。ご自身だけでなく配偶者やお子さまにかかった医療費とも合算できるので、利用しない手はないですよね。確定申告の際には領収書が必要になりますが、もしも領収書をなくしてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか……?
■そもそも医療費控除とは?
みなさん、医療費控除についてどの程度ご存知でしょうか?
簡単にいうと、一定額の医療費がかかった家庭に対し、医療費の一部を税金から控除するという制度です。年間の医療費が10万円(配偶者や子どもの医療費も合算可)を超えた世帯は、確定申告をすることで、10万円を超過した部分が控除の対象となります。
会社員の方などは、税務関連は年末調整にお任せという方もいるかと思いますが、「(家族全体で考えて)今年は病院にかかった回数が多いな……」という方は、確定申告をして医療費控除を受けましょう。
たとえば、家族全体で15万円の医療費がかかった場合、15万円-10万円=5万円を課税金額から引くことができるということですね。所得税を計算する上で課税金額から5万円引くことができるということなので、仮に確定申告をする方の所得税率が20%の場合、5万円×20%=1万円が戻ってくることになります。所得税が5万円戻ってくるわけではありませんので、ご注意ください。
また、今年からセルフメディケーション税制という、一部の市販薬も対象となる医療費控除も始まりました。こちらも家族全員分が対象となります。通常の医療費控除と択一となりますので、ご自身に合うほうを利用してみてくださいね。
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税金の還付が受けられる!?セルフメディケーション税制とは?
どちらの場合も、実際に払った医療費の金額を証明するために、病院が発行してくれる領収書が必要になります。この領収書の合計額をご自身が負担した医療費として、確定申告するというわけですね。
■領収書を紛失してしまった場合はどうすれば良いの?
確定申告時に必要となる領収書。では、万が一この領収書をなくしてしまった場合、どうしたら良いのでしょうか?
最初にするべきことは、領収書の再発行を病院や薬局に依頼することです。通常、領収書を再発行することは難しいかと思いますが、頼むのはタダなのでまずはお願いしてみましょう。
病院や薬局から領収書の再発行を断られてしまった場合、次にするべきことは、病院や薬局から年間払った医療費を証明する「領収額証明書」を発行してもらうことです。こちらを発行してもらえれば、“いつ・どこで・いくら”医療費を支払ったのか?を証明することが可能です。これで一安心ですね!ですが、注意が必要なことも……。
それは、多くの場合、「領収額証明書」の発行には発行手数料がかかるということです。前述のように家庭全体で15万円の医療費を払っていて、税率が20%のケースですと、還付金(戻ってくる金額)は1万円でした。1万円の還付を受けるために数千円の手数料を支払うと思うと、結構痛い出費ですよね……。
それでは、それ以外の方法はないのでしょうか?
答えは、ご加入中の健康保険組合に確認することです。健康保険組合によっては、年間の保険証の利用実績をデータとして提供してくれることがあります。ご加入中の健康保険組合に、発行できるのか?を確認すれば良いというわけですね。
そして、確定申告時に税務署へ持参しましょう。その際に、この日の通院の領収書を紛失してしまった旨を伝えてみてください。もちろん、本来必要な領収書がないという状態なので、100%対応してくれるとは限りません。それでも、税務署の担当者によっては対応してくれる可能性も十分あります。
いかがでしたでしょうか?せっかく医療費控除を利用するのであれば、ダメ元でもできることはやってみましょう。もちろん、領収書を紛失しないことが一番なので、家族で領収書の保管場所を決めて、みんなで管理するようにしてはいかがでしょうか?
また、特に会社員の方は、確定申告を面倒くさがってやらない方も珍しくありませんが、基本的にリタイア後の年金暮らしになれば、毎年ご自身で確定申告をする必要があります。今のうちに慣れておくという意味でも、ぜひ利用できる制度はうまく利用してみてくださいね。
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