子どもの教育費にお金をかけすぎた家庭の落とし穴

2017.11.16 1135view
先行きが不安な世の中だからこそ、子どもには手厚い教育を受けさせてあげたいと考える親御さんも多くいらっしゃいますよね。お子さまを大切に思う親心は素敵ですが、教育費にお金をかけすぎたご家庭には思わぬ落とし穴が潜んでいることも……。そこで今回は、教育費をかけすぎた場合のリスクについて考えてみたいと思います。
■子どもの教育費にお金をかけすぎると・・・
子育て世代のご家庭において、お金の面で最も必要となるのが「お子さまの教育資金」ですよね。学校にかかる費用はもちろんのこと、海外留学や習い事など、魅力的だと感じられる選択肢はたくさんあります。そのため、かわいいお子さまの将来のために、「学校や習いごとなど、教育環境には力を注ぎたい!」と考えるパパやママは多いのではないでしょうか。ただし、子どもの教育費にお金をかけすぎたゆえに起こる2つのリスクを忘れてはいけません。
[突然のアクシデントに対応ができない]
1つ目は、普段の生活はやりくりできても、突然のアクシデントには対応できないかもしれないというリスクです。たとえば、お子さまを習い事に通わせているけれど、毎月なんとか生活できているご家庭を考えてみましょう。やりくりできているから大丈夫であろうと思っていた矢先に、一家の大黒柱であるご主人が突然病気になってしまったら……治療費に加え、長期療養により収入が減ってしまうかもしれません。貯金や保険などで事前に備えができていないとなると、せっかく通わせていた習い事を続けられなくなるだけでなく、そもそも生活自体が困難になってしまうことも考えられますよね。
[老後資金が足りなくなる]
2つ目は、老後の生活資金が足りなくなるかもしれないというリスクです。教育資金を親御さんで全額負担し、お子さまが望む高校や大学に進学させてあげた後にやってくるのは親御さんの老後。退職金や国からの年金を問題なく受け取ることができれば、老後の資金繰りを心配することなく目の前の教育資金に力を注ぐことができますが、それがなかなか難しい昨今。そんな中、お子さまの教育資金にお金をかけすぎてしまうと、親御さんのセカンドライフにおいて必要な老後資金の準備ができず、足りない生活資金の援助を毎月お子さまにお願いするなど、結果的に大切なお子さまに負担をかけてしまうことになるかもしれません。
■先々のライフプランを見据えた教育プランをたてよう
教育資金に力を入れることは悪いことではありませんが、やはり一番大切なのは「バランス」です。思わぬハプニングで出費が膨らんだor収入が落ち込んだとしても、しっかりと生活を守れる範囲の中で教育資金を準備することが重要になります。
また、老後についても同様です。もちろん教育資金に力を注ぐことは素敵なことですが、将来お子さまに負担をかけないようにするためにも、自分たちの老後資金も視野に入れることをお忘れなく!
なかには、「今は教育資金がかかるし、子どもが大きくなって教育資金がかからなくなった後に、老後資金を貯めれば良い」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、あまりオススメはできません。なぜなら、お子さまへ負担をかける可能性があるだけでなく、ご自身の負担を増やすという結果に繋がる可能性が大きいからです。
たとえば、ご主人と奥さまが25歳でお子さまを出産された場合を考えてみましょう。生まれたお子さまが4年生の大学を卒業する時には、お二人は47歳。仮に、ご主人が65歳で定年を迎える場合、退職までの18年間で老後資金の3,000万円を貯めるとなると、月々約13.9万円ものお金を貯める必要があるということになります。子どもの教育資金がなくなったからとはいえ、13.9万円/月の負担は大きいですよね。
厚生労働省の調べによると、現在では第一子出生時のお母さんの平均年齢が30.7歳と言われています。教育資金がかからなくなってからとなると退職までの期間が短くなりますし、そもそも退職した後もお子さまの大学費用を用意しないといけないご家庭も増えてきているように感じます。なお、教育資金こそかからなくなったものの、住宅ローンの返済が老後まで残るというご家庭も……。このようなことを考えると、老後資金の準備を後回しにしないほうが良いということがご理解いただけるのではないでしょうか。
それでもなお、大切なお子さまの教育資金を重視したいという親御さんも多いかと思います。そんな場合は、自分たちの家庭は教育資金にどれくらいお金をかけても良いのか?、老後や急なハプニングに備えてどのように対策すべきか?を、ぜひライフプラン形成の得意なファイナンシャルプランナー(FP)に相談し、確認されることをオススメいたします。
ブロードマインド株式会社
大学時代に苦学生の経験をし、その後FPの道へ!
「お金のことをわかりやすく」をモットーに日々活動しております。
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