夫婦共働きの私たち。将来受け取れる年金の満額はどれくらい?

2017.04.27 4284view
女性の社会進出の影響もあって、近年では子どもを作らず共働きで生活されている、いわゆるDINKSも増えつつありますよね。そんなDINKSの方にとって、将来いくら年金をもらえるのか気になりませんか?
■夫婦共に65歳まで働いたら……年金はいくら受け取れる?
DINKS夫婦にとって気になることといえば、老後のお金のことではないでしょうか。では、お互いに厚生年金を受け取れる場合、夫婦でどれくらいの年金額を受け取ることができるのでしょうか?
ご存知の方も多いかと思いますが、会社員の方は国民年金に加えて厚生年金も受け取ることができます。そして、この厚生年金は報酬比例という制度を取っています。そのため、現職時代の報酬(収入)が高い方は、多くの保険料を支払うことになりますが、その分将来もらえる年金額も多くなります。逆に、現職時代の報酬(収入)が低い方は、支払う保険料も少ないですが、その分将来もらえる年金額も少なくなります。よって、一概にいくらとは言えませんが、年金額の計算方法は決まっておりますので、以下の計算式に当てはめてみてみましょう。なお、平成15年3月までと平成15年4月以降とでは計算方法が異なりますので、今回は便宜上、平成15年4月以降分として計算いたします。
【厚生年金受給額の計算方法】
平均標準報酬額×5.769/1,000(※)×被保険者期間
(※)報酬比例部分の乗率は、生年月日が昭和21年4月2日以降の方は一律5.769/1,000となっております。それ以前の方に関しては、こちらをご覧ください。
では、以下のようなご夫婦の場合、年金額はどれくらいになるのでしょうか?なお、平均標準報酬額に関しては算出方法が複雑ですので、代わりに今回は平均年収を用いて計算したいと思います。
【夫】
20代の平均年収:360万円
30代の平均年収:600万円
40代以降の平均年収:720万円
【妻】
20代の平均年収:300万円
30代の平均年収:360万円
40代以降の平均年収:480万円
まず、夫の厚生年金受給額を計算してみましょう。22歳で大学を卒業したとすると、20代での加入期間が8年、30代は10年、60歳を定年とすると40代以降は20年となります。上記の計算式に当てはめると、(360×8+600×10+720×20)×5.769/1,000=134.30232円⇒約134.3万円/年です。また、学生時代からきちんと国民年金を払っていたとすると、満額の約78万円/年も支給されるので、134.3万円+78万円=約212.3万円/年受け取れることになります。月額に直すと、212.3万円÷12ヵ月=17.69166...円⇒約17.7万円ですね。
続いて、妻の厚生年金受給額を計算してみましょう。夫と同様に22歳で大学を卒業したとすると、20代の加入期間が8年、30代は10年、60歳を定年とすると40代以降は20年となります。上記の計算式に当てはめると、(300×8+360×10+480×20)×5.769/1,000=89.9⇒約90万円/年です。これに、国民年金が満額の約78万円/年受け取れるとなると、90万円+78万円=約168万円/年受け取れることになります。月額に直すと、168万円÷12ヵ月=約14万円ですね。
よって、夫婦で17.7万円+14万円=約31.7万円/月の年金額を受給できることになります。とはいえ、この金額はあくまでご夫婦ともに年収が世代平均程度ある場合の金額です。ご夫婦それぞれの年収によって受給できる年金額が異なりますので、上記の計算式をもとに、将来もらえるであろう年金額を確認してみてくださいね。
■共働き夫婦の老後資金、いくらくらい準備しておけば良い?
将来受け取れるであろう年金額が分かったところで気になるのは、老後の生活費としてどれくらい準備しておく必要があるのか?ということですよね。
一般的に、ゆとりある老後生活を過ごすには、年金受給額(=国民年金+厚生年金)+10万円/月程度必要であると言われています。仮にご夫婦が同い年だとすると、現在の平均寿命を考えて、65歳から20年分の生活費は最低限準備しておきたいものですよね。よって、10万円×12ヵ月×20年=2,400万円準備する必要があります。また、女性の平均寿命で考えるのであれば、65歳から20年では足りませんので、30年程度の生活資金を考えておくと良いでしょう。となると、10万円×12ヵ月×30年=3,600万円準備する必要がありますね。
なお、一般的にDINKSは、2人分の収入があり、かつ教育費を考慮する必要がないため、生活水準そのものが高くなる傾向にあります。老後、無収入になったからといって、いきなり生活水準を下げることは非常に大変です。現役時代のうちに貯めれるだけ老後費用を準備しておくことをおすすめします。
■夫婦ともに退職金がある場合、さほど老後の資金を心配しなくても平気?
前述のゆとりある生活を送るために必要な老後資金ですが、退職金がある場合は、その分を差し引いて考えることができます。よって、ご夫婦ともに退職金制度がしっかりしたお仕事をしている場合、退職金だけで必要な老後資金を補うことも可能です。
ただし、DINKSの場合、退職金とは別に老後資金を準備することをおすすめしています。と言うのも、年を取ってから大きな病気にかかったり、介護が必要になったりした場合に子どもを頼ることができないため、ご夫婦だけで解決する必要があるからです。特に介護は、年を取ってから必要性が増していきますが、当然その時はご夫婦ともに年を取っています。よって、いわゆる「老老介護」の状態になりますので、外部の助けが必要になることが予想されます。この際に、お金がないと困ってしまいますよね。そのため、DINKSの場合は、退職金を老後の生活費として考えず、大病や介護などの緊急予備資金として残しておくようにしましょう!
現役時代は、比較的生活に余裕があるDINKS夫婦。油断せずに、老後に向けてしっかり貯蓄を増やしていきましょう!
ブロードマインド株式会社
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!
難しいお金の話を分かりやすく解説します。
  • この記事が参考になったら
    いいね! してね
まわりにもシェアしよう!