私は独身一人っ子。親の老後と自分の老後が不安・・・

2016.02.24 9377view
独身のまま30代半ばになって、両親も70代に近い年齢に。あと10年もすれば、親の介護が必要になりそう。そんな時には、一人っ子の自分が面倒みることになるのかな?自分の老後に備えて貯金しているけど、貯金が親の介護費用や援助に回ってしまったら・・・自分の老後は大丈夫??

そんな心配ごとを持っているあなたへ。
■親の介護の確率と期間、必要な金額は?
自分自身がある程度の年齢になると、親の介護が現実味を帯びてきます。
日本人は世界有数の長寿国と言われ、男性の平均寿命が80歳、女性の平均寿命は86歳です。当然年を取れば取るほど介護リスクが高まります。
生命保険文化センターの調べによると、要介護・要支援の認定者は、70代前半では、6.9%ですが、加齢とともに急速に高まります。
70代後半では倍増の14%。80代後半になると59.6%です。この数値は公的な介護保険を受けた方の数値です。
申請方法を知らない等の理由で、公的な介護保険を受給していない方もいるため、、実際に介護が必要な人の数はもっと多いと考えられます。
女性の平均寿命が86歳であることを考えると、両親が天寿を全うした場合、介護は避けて通れないことだと言えるでしょう。
また、その介護期間は平均で4年11カ月と言われ、1年未満で済んだ方はわずか12%。全体の45.8%は4年以上の介護を行ったとされています。
そして、気になるのが費用です。
介護費用に掛かった平均月額が7.9万円です。この金額は介護費用だけの金額で、日常生活を過ごすには食費、光熱費、医療費等が別途掛かってきます。
■親の介護と自分自身のライフプラン
両親にも介護が発生するという前提で考えた時、現役世代はどう備えていくべきでしょうか。
「肉親が困っているのであれば助けてあげたい」という気持ちはもちろんお持ちになるでしょう。それでも絶対に避けたいのは、親の介護を理由に離職してしまうことです。
実際に、お客様から親の介護を理由に離職することを相談された場合に、FP的な視点から反対しています。前述のように、現在の介護は長期化しています。当然その分掛かる介護費用も増えていきます。
結果、ご両親の資金だけで介護費用が賄えない場合、自分の蓄えから援助することになるかもしれません。一人っ子の方は、兄弟姉妹がいないため、援助を分散することができません。
援助している間は負担が大きくなるかもしれませんが、介護終了後に自身が先々安定した生活を送るためにも、働き続けて安定した収入を得ることが大切です。
介護を目的に離職した場合、復職までのブランクも介護期間に応じて長くなります。当然、介護期間中に自分自身も年を取ります。いざ復職しようと思った際に、「自分自身の年齢」と「長期間のブランク」が復職の足を引っ張ることが予想されます。
また再就職ができたとしても、今までの給与水準が維持されるか?という問題もあります。特殊な専門職の方を除くと、高齢になってからの納得できる再就職活動というのはたやすいことではありませんよね。
親の介護で40歳の時に離職。10年の介護期間を経て再就職したことをイメージしてみましょう。
親の介護に伴い、自分自身も年をとり50歳になりました。介護費用に回してしまったため、貯蓄も減ってしまいました。改めて自分自身の老後に向けて貯蓄する必要が発生しますが、定年までも残り10年程度です。当然ですが、貯められる期間はそう長くありません。
最近「下流老人」とか「老後破産」などという言葉を良く耳にします。
老後に貯蓄が尽きてしまい生活困窮する高齢者を指した言葉です。この下流老人に転落してしまうきっかけの1つに「親の介護に伴う離職」というものがあげられています。育ててくれた両親に対する介護はもちろん積極的にするべきことです。
その一方で、介護終了後の自分自身の生活設計もしっかりしないと、自分自身が困ってしまいます。
この2つを両立するためにも、自身が働き続けて安定した収入を得ること、そして今から介護についてご両親と話しておきましょう。
「ご両親の資産で介護資金を確保できるのか?」という面からもご両親の資産を把握しておくことは特に大事です。
お金の話は親しい関係であればこそなかなか聞きづらいことではありますが、ぜひご両親が元気なうちに確認しておきましょう。
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