子どもがいないと今後が心配?子なし夫婦の老後とは?

2015.12.25 33385view
夫婦二人で楽しく生活してきたけど、先日親戚から「子どもがいない夫婦は、老後に頼る人がいなくて大変だよ!」と言われたの。でも、実際のところどうなのだろう……?

今回は、子なし夫婦の老後についてのコラムです。
■子どもがいる夫婦と子どもがいない夫婦。老後はどう違う?
子どもがいる・いないに関わらず、当然、各ご家庭によって経済状況は異なりますよね。とはいえ実際のところ、老後の備えが充分にできていなかった、あるいは想定外のアクシデントで老後資金が不足してしまったなどの理由で、6割近い高齢者が経済的に厳しいと感じているようです。厳しい老後を迎えている方にとっては、子どもからの仕送りの有無が経済面に大きな影響を与えることになるでしょう。

今回は、老後の生活費は準備ができていることを前提に、話を進めていきたいと思います。経済的な視点とその他の視点から、子どもがいる・いないでどう異なるのかみていきましょう。


【経済的な視点】

実は、年齢帯によってもお金のかかり方が異なります。60代は、子なし夫婦のほうが経済的に余裕があるかもしれません。どういうことかというと、子どもがいる夫婦の場合、お子さまの結婚やお孫さんの誕生、お子さまの住宅購入などお子さまやお孫さまへの援助でお金がかかりがちです。ゼクシイによると、親からの結婚資金援助の平均額は182.8万円。不動産情報サービスのat homeによると、子どもの住宅購入資金に対する贈与の平均額は564万円とのことです。当然、この他にもお孫さんの学費の援助など、さまざまな出費がかかることが予想されますよね。こういった費用が基本的にかからない分、子なし夫婦のほうが余裕があることが想像できるのではないでしょうか。

では、子なし夫婦のほうが経済的に厳しくなるのはどのようなタイミングでしょうか?

やはり、大病を患ったり介護が必要になるなど、人の手を借りる必要があるタイミングでしょう。高齢になってから、夫婦のどちらかが大きな病気をした、あるいは介護が必要になった時のことを考えてみましょう。当然、自分だけでなく相手も高齢になっています。もしも、夫婦のどちらかが車椅子の状態で買い物することを想像しても、若い人がいるのといないのとではできることが限られてきますよね。もちろん、子どもと居住地が遠い場合など、子どもがいるからといって必ずしも援助を頼めるわけではありませんが、子なし夫婦の場合、基本的に外部に委託せざるを得ない(=費用が発生する)ことは認識しておく必要があります。また、夫婦のどちらかが亡くなった場合、頼る相手がいなくなります。男女の平均寿命の差を考えると、女性の方は「自分一人になる時期がある」ということを忘れないようにしましょう。このように、子なし夫婦の場合は、介護や大病した時などに備えて、老後の費用を多めに準備しておくことをおすすめします。


【その他の視点】

「子なし夫婦は、老後に頼る人がいなくて大変」といわれるのは、この部分かと思います。子なし夫婦の場合、日常生活でちょっとしたことを相談できる相手が限られてしまいます。先ほどの大病や介護まで行かなくても、買い物や買い替えた家電の設定など、身の回りのちょっとしたことを気軽に頼める若い人がいるというのは安心です。そして、子なし夫婦と比較して、「人生の喜怒哀楽を共有できる相手が多い」というのも子どもがいる夫婦の良い点です。たとえ電話越しであったとしても、日常の取りとめのない愚痴を聞いてくれる相手がいるというのも大きいですよね。また、子ども自身の成長や孫の誕生など感動を味わえることは、お金に換算できない喜びといえるでしょう。

よって、子なし夫婦の場合は、夫婦以外に「人生の喜怒哀楽を共有できる相手」を増やすために、現役のうちに趣味や地区の活動など、職場以外の知り合いを増やしていくことが大切です。あえて「職場以外」としたのは、「仕事(職場)での喜怒哀楽」と「老後のプライベートの喜怒哀楽」は異なるからです。
■亡くなったときのことを考えて準備すべきこと
【どちらかが先に亡くなった場合】

前述の通り、子なし夫婦の場合、どちらかが先に亡くなると頼る相手がいなくなります。その分、金銭的な準備はしておきたいところですが、相続には注意が必要です。たとえば、ご主人が先に亡くなったとします。この場合、ご主人の相続財産は、すべて妻が相続できるわけではありません。ご主人の親が健在の場合、相続財産の1/3はご主人の親の分になります。ご主人の親がすでに亡くなっていても、1/4はご主人の兄弟に移ることになります。よって、相続時にトラブルにならないように、必ず「遺言」を作成しておくことをおすすめします。

【ご夫婦ともに亡くなった場合】

まず、第一に思いつくのが「お墓」です。子なし夫婦の場合、「お墓」を守ってくれる人がいません。そのため、お墓をどうするか?は事前に考えておく必要があります。お墓参りをしてくれる人がいなくても、お寺が供養と管理してくれる「永代供養墓」というお墓もあるようです。永代といっても、永久という意味ではなく、50回忌までなど期限が設けられています。そして、その期限を過ぎると、共同墓地に移されることが多いようです。また、甥っ子や姪っ子がいる場合は、相続財産を渡す代わりにお墓の管理をしてもらう、「負担付遺贈」という制度もあります。こういった制度もうまく利用すると良いでしょう。

いかがでしたでしょうか?子なし夫婦の老後に関して、考えておくべきことの参考になりましたでしょうか?やはり一番大事になるのは、ご夫婦の絆だと思います。一生涯、夫婦仲良く生活できるようにしていきましょう!

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